*** それはせんせい ***

 地理学教室では、7名の専任の先生を始め、多くの先生方が皆さんに地理学を教えて下さいます。先生方の真面目なプロフィールは、出版物等を読んでもらうことにして、ここではゼミ生だけが知る(?)専任教員の横顔やゼミの雰囲気を紹介します。

 

長島弘道先生                                                     

 

学生の積極的な研究活動と、自己管理を重んじるゼミではないでしょうか。

所属学生の研究テーマは農林漁業から都市計画まで、幅広い分野を扱っているため、各々の研究テーマに沿った課題設定と、より多くの文献研究が求められています。長島先生曰く、「知的好奇心の領域拡大」は学生時代にぜひ身につけて欲しいと願っており、学業はもちろん課外活動、アルバイト、旅行等でたくさんの知識を得ることが重要と言えます。研究以外の分野では、ボーイスカウト等の豊富な社会経験を学ぶことが出来ます。様々な切り口から人生論を展開している点で、担当講義でも学生に人気があります。(4年 佐藤洋平)

 

野口泰生先生                                                       

 

野口ゼミでは気象・気候・環境に重点を置いて授業が行なわれています。野口先生は、学生一人一人の自主性に任せて授業を進めていき、熱意を持ってゼミに参加する学生には親身のある指導をしてくれます。しかし、受け身になって授業に参加する学生には、厳しく指導を行なっていきます。添削指導していただく時も見事に粉砕される場合

が多々あります。しかし、粉砕された後に必ず何かしらの発見があるのも野口ゼミの特徴です。気象や環境に真剣に取り組みたい人や自分自身のレベルを上げたい人は、野口ゼミの扉をノックする事をお薦めします。(4年 金子知紘)

 

 

長谷川 均先生                                            

 

沖縄、コーヒー、星、写真、本、丸字ゴシック体、新しいものが好き。お酒はもっと好き。パソコンが得意。丸字のクセ字。会議はあまり好きではなさそう。授業はとにかく楽しい。本題も余談も、クルクルと表情を変えて、聞いてる側をグイグイと話題に惹き込んで、いつまでも飽きない授業をする(飽きなかったのは、私だけかもしれないけど)。

先生のファッションは、スカイブルーのパーカーに、黄緑とオレンジのシャツ。山吹色のジャケット。それから、ワニのセーター。ノータイ。この誰より目立つ大胆で素敵な色をしっかり着こなしている。服は派手だけど、意外と繊細で敏感な神経の持ち主。でも、心は広いし、オチャメなところも沢山あるから、こんな先生の紹介文を読んでも、「まったく〜、しょうがねぇなぁ。」と文句の一つでも言って笑ってくれるのが長谷川先生。家庭では二児のパパで、奥さんと子供に振り回されているとか…。O型、おうし座。チャームポイントは、歳を感じさせない大きくて真ん丸でパッチリしたあの目かな?

恋愛経験がイロイロあるようで、たまーにオヤヂ度200%で学生の恋愛相談に乗りたがる。アドバイスは、「もっと男を見る眼を磨けよ。」だ。学生の名前を間違える・忘れるのは日常茶飯事。ゼミ生ですら忘れられる。研究室は素敵。まず、ドアが素敵。そして、中はもっと素敵!床から天井まで、本や書類がずらっと地層のように積み重なっていて、足の踏み場が辛うじてある状態なのだから。でも、汚く散らかってるように見えるけど、先生だけは何がどこにあるのか、頭の中ではちゃーんと整理されて把握している…に違いない。

まだまだ書きたいことはあるけれど、あとは皆さんが先生の授業を受けるまでのお楽しみ(このまま書きつづけたらボロ(?!)が出そうだし)。さぁ、来年の地形学まで乞うご期待!(4年 鈴木敬子)

 

岡島 建先生                                               

 

 「ゼミなんてまだまだ先のこと」と思っている人が大半だと思いますが、大学の1年間はあっという間です。「気がついたらゼミ選択の時期になっていて、何も考えていなかった」とならないように、今から自分の興味がどこにあるのか、しっかり考えておく必要があると思います。卒論とゼミは切っても切れない関係にあるので、2年間よく考えてから選ぶことをお勧めします。卒論は、自分でテーマを決め調査をするものなので自分の興味のない分野を選択してしまったらやる気も出ず、とても大変だと思います。1・2年生のうちは(当たり前ですが)授業をさぼらないようにし、きっちりと自分の興味のある分野を選ぶといいと思います。何しろ、卒論は原稿用紙50枚以上書かないといけませんから。

 地理学は、大きく分けると「人文地理」「自然地理」の2つに分かれます。岡島ゼミでは、主に交通地理、都市地理、歴史地理といった「人文地理」を専門に研究を行い、これらのことに興味のある学生が集まって、皆マイペースに、真面目に取り組んでいます。

ゼミでは、各自の興味のある分野の論文購読を行い、研究方法などを学びます。1回に3・4人程度が発表をして、それについて質問、討論を行い、先生が補足説明をする形でやっています。発表の際は時に厳しい質問などもあるので、事前にしっかりと準備する必要があり、普段の授業とは一味違った緊張感が味わえます。どんな論文を読んだらいいか、いい参考文献が見つからない、など困ったときには岡島先生に相談すると先生は快く資料を下さいます。担当の岡島先生は、歴史地理や河川交通が専門ですから、そういったことに興味のある方は是非岡島ゼミへ!(4年 山口あすか)

 

内田順文先生                                              

 

まず、内田先生に話しかける時には前日のプロ野球の結果をチェックしておく事をおススメします。昨日の寺原良かったですね〜。など()みなさんは今年、日本地誌でお世話になるはずです。この授業で今まで地理にいだいていたイメージがくつがえるでしょう。あなたの知らない世界が広がっています(不気味?)。さて、せっかくなのでゼミの話も書いておきましょう。2年後に最も悩む事になるものです。内田ゼミの名物と言えば延長戦!みっちり学生の話に耳を傾ける。そして納得のいくまで話合う。これが彼のやり方です。ぜひ積極的に先生に話しかけてみてください。これは先生方全員に対して言える事ですがみなさんから話しかけて名前と顔を覚えてもらうとみなさんのこれからの大学生活にとってプラスになるはずです。(4年 廣井敏之)

 

磯谷達宏先生                                            

 

磯谷先生の専門分野は植生地理学と生態学およびその応用です。ゼミでも植生の分布や成立要因、自然環境(主に植物を対象としているがそれに関係する動物、地形、気候、景観なども対象としている)、緑地計画、緑地保全などについての調査方法などを学んでいま

す。地理学のどの分野に言えることなのですが、特に磯谷先生と接していると野外調査に

出掛ける事が多くあり、またそのような調査に出掛けた時の先生は非常にエネルギッシュ

です。実際私も2年生の時から数多くの調査に一緒に行っていますが、山の中では道無き

道を突き進み、時には滑り墜ちそうになりながら急傾斜をよじ登り私達学生に熱意を持っ

てそこに生育する植物や自然環境について教えてくれます。そのため、ゼミを希望する人は、自然環境や植物や動物に興味があり、野外調査が大好きなナチュラリストに向いていると言えます。やる気があり、自分で興味のある事を追究していこうという知的好奇心の強い人には熱意があり、面倒見のよい先生が植物や自然環境に対する豊富な知識を様々な場面で熱く語ってくれるでしょう。植物や自然環境に興味のある新入生の皆さん、ぜひ一度鶴川の先生の研究室を訪ねてみてはどうですか。そこには植物と自然環境について熱く語る磯谷先生がいるはずです。(4年 内山慶之)

加藤幸治先生                                            

 

加藤先生は、昨年度入ってきたばかりの新しい先生です。資料によると、1969年神奈川県出身で、国士舘大学文学部専任講師になる前は広島大学文学部助手を務めていたようです。加藤先生の扱う分野は主に経済地理学で、ゼミでは商店街のことなどを取り扱っています。
 学生からみた先生の紹介、ということですが、普通だと思います。特に怪しいところもありませんし。はじめに述べたように新しい先生なので、未知の部分が多いです。ですから近い将来、ゼミを選ぶ際に、新しもの好きな方や経済に興味のある方にはお勧めです。
4年 塚原愛恵)