2007年10月3〜4日 地理学野外実習B 「霧ヶ峰」
が野口先生の引率で実施されました。

 私達の地理実習は例年の通り、長野県霧ヶ峰高原で、本州亜高山帯の気候、地形、植生の観察をしてきました。年間を通して南風が卓越する霧ヶ峰は、その南風で生じる冬の積雪分布とそれに影響を受けた凍結融解作用、周氷河現象、夏の植生分布を特徴とします。
 初日は曇り空で、霧ヶ峰は霧に包まれ、見通しの悪い中を車山山頂(1925m)まで歩きました。山頂には戦時中の山岳測候所跡地に最近建設されたレーダードームがあります。夜は霧ヶ峰ホテルの食堂を借りて、霧ヶ峰の一年の様子をスライドで見ながら、気候・植生・地形・人間活動の影響が複雑に入り交じる霧ヶ峰の自然環境について勉強しました。
 翌日は富士山も見える秋晴れの中を、八島が原湿原、鷲ケ峰、物見岩を廻りました。最後に霧ヶ峰自然保護センターを訪ね、そこでコーヒーとブドウを御馳走になり、売店でソフトクリームを食べて無事実習を終えました。数年前に私が執筆した文学部紀要論文「長野県中信高原霧ヶ峰の気候環境」がフォルダーに綴じられセンターに展示されていることを所員に告げられ感激しました(野口泰生)。