2010/10/26-29 地理学野外実習C 
野口先生の指導で実施された銚子巡検

今回の巡検先は太平洋に突き出た房総半島先端の銚子。 地方気象台は各地の中核都市(県庁所在地)に立地し、都市や都市化の影響をまともに受けているが、銚子地方気象台は珍しい例外。遠くが見渡せる合同庁舎3Fに気象台がある。
建物脇の「露場」に設置された測器の説明を受ける。 パワーポイントによる気象業務の説明と観測機器の説明を受ける。学生が準備した各気候要素の永年変化図についても質疑応答があった。
気象業務(観測・予報など)の現業部門の見学。 大きな天気図上に色鉛筆で線を引く現場の作業は過去のもの。
宿舎での夕食風景。毎晩、食べきれないほどのごちそうだった。 早朝の気温観測。徒歩と車の移動観測によって描かれた気温分布は、都市よりも利根川の影響の方が顕著に出た。気象台は図の右端、真ん中辺が銚子駅、上の空白部が利根川。右が河口。
同じく、夕刻の気温分布。この時期、利根川の水温は20℃近い。80地点以上の移動観測結果は器差補正・時刻補正をして分布図に描かれる。 利根川の上流に向かって写す。中央左側の三階建ての建物が気象台。右手奥は利根川。銚子の市街地や漁港は利根川右岸に沿って広がっている。
犬吠埼灯台から銚子市街地方面を眺める。右側は太平洋。 宿舎の大新旅館。江戸時代から続く老舗旅館で、多くの小説家や有名人が利用した。鹿島港開削時には多数のアメリカ人技師が1年半にわたって滞在した。年配の女将はコロンビア大学大学院留学経験者。