2013/11/02〜11/03 今年も宮地ゼミが楓門祭に出店しました

 今年も宮地ゼミは、楓門祭に出店しました。宮地ゼミでは2つのプロジェクトが進行しています。一つが2009年度から行っている「中山間地域農業参画プロジェクト」です。福島県二本松市東和地区の西谷集落で、稲作体験を行っています。2011年の大震災以降、一時作業を中断していましたが、今年ようやく再開に踏み切り、3年ぶりに学生たちが作ったお米を販売しました。もう一つのプロジェクトが2年生の実習でお世話になっている「川場プロジェクト」です。こちらは、川場村の農産物加工を行っている企業の特産品開発のお手伝いを行うプロジェクトです。今年もミート工房川場が出店し、その販売補助を行いました。

   
1日目の朝,準備が始まりました。  2009年から始まった交流事業。過去の活動のアルバムや震災時に学生たちが寄せた寄せ書きも披露されました。 
   
 3年ぶりに「LOHAS米」が復活です!90キロ(45袋)のお米はおかげさまで完売となりました 豚汁の仕込みをする学生と西谷集落の皆さん。今年も西谷集落から6人の皆さん来校していただきました。 
   
販売開始早々,お客さんが集まり始めました。豚汁も具だくさんで評判がよかったと思います。豚汁にいれた野菜は,宮地ゼミの卒業生が勤める横浜丸中青果から取り寄せています。   宮地ゼミの川場ブース。こちらは4年連続の出店です。今年もミート工房かわばの山賊焼を販売しました。
   
 1日目の夜は恒例の交流会。幹事役の澁谷君の音頭で始まりました。 西谷集落の宍戸さんの発声で乾杯。 
   
 交流会では,まず学生たちが挨拶をします。3年生もだいぶ自分の考えや意見を主張できるようになってきましたね。 西谷の皆さんからもご挨拶いただきます。そして卒業生も毎年参加してくれます。思い出話で盛り上がります。 
   
 学年の壁,世代の壁,居住地の壁を越えて語り合い,お互いの意見や立場を理解しあっていきます。 2日目の朝,西谷の皆さんが豚汁の仕込み。手際がよくて学生たちも驚いていました。さすがです。 
  
 西谷の皆さんと一緒に記念撮影。川場ブースにいた学生たちはこの写真に映っていませんが。今年もお世話になりありがとうございました。 

最後に,今回販売した「LOHAS米」の裏面に記された私たちの思いを,以下転載させていただきます。

 文学部地理・環境専攻の宮地ゼミナールでは,農業・農村地理学を学んでいます。2009年度から阿 武隈高地に位置する西谷集落(二本松市太田字西谷/旧安達郡東和町太田字西谷)において,住民の皆さんのご協力を得ながら「中山間地域農業参画プロジェクト」を実施してきました。4月から9月まで,ほぼ1ヶ月に1回現地を訪ね,様々な稲作の農業体験を行うとともに,現地の皆さんと交流を深めてきました。そのなかで日本の農業問題(とくに中山間地域問題)や農村文化,地域のコミュニティの大切さなどを学んできました。
 2011年3月の大震災以降,農業体験は一時中断していましたが,子ども会のイベントへの参加や線量調査のお手伝いなどを通して交流は続けてきました。震災から2年を経過した 今年,現地での線量を確認したうえで,改めてゼミ生と西谷集落の「絆」を深めるべく農業体験を再開させました。このお米は,学生と西谷集落の皆さんで力をあわせて作ったものです。震災からの復興は遠い道のりであることも事実ですが,お互いの立場や考えを尊重し,それぞれの人々の生活が心豊かに送ることができる時代が来ることを願いつつ,ここに「新米」をお届けします。

 ※宮地ゼミと西谷の皆さんで作ったお米「LOHAS米」は,まだ90kgほど残っています。お買い求めをご希望の方は,宮地研究室(tmiyachi@kokushikan.ac.jp/03-5481-5278)までご連絡ください。