地理学野外実習C  2016/10/25-28
宮地コース

 今年の宮地ゼミの実習は、広島県世羅町で行いました。農業班(中山間地域における集落営農の実態)、特産品開発班(特産品開発の実態とその地域的効果)、農村観光班(交流人口、定住人口の獲得へ向けた取り組みと地域自治活動)の3班に分かれて、それぞれ調査を行いました。 
       
初日、多くの学生は新尾道駅からバスで世羅町入り。      午後、町役場の産業振興課長さんから世羅町の概要、産業振興の概要についてお話を伺いました。 
       
世羅町商工会でもヒアリング。人口や会員数の減少が続いてきたというお話の一方で、近年会員数が微増していることも知りました。      世羅町では、1990年代の後半から6次産業(という語がないころから)へ向けた取り組みが進められてきました。今では、70を超える事業所が独自の取り組みを進めています。写真は、世羅町6次産業ネットワーク事務局でのヒアリングの様子。 
       
班ごとに収集したデータと資料を確認。当初集める予定だった資料類が揃っているか、ヒアリング中に受けた説明のなかでわからないことがないか、を確認しています。      農業班(3人)は、集落営農の調査を行いました。世羅町では、従来の機械利用組合や集落営農集団が2000年代に入って法人化し、30を超える集落営農法人がそれぞれ特徴ある取り組みを進めています。 
       
特産品開発班(3人)は、世羅町の特産品開発の実態を調査しました。魅力ある農産物加工品を知ったり、それら特産品の販売先である直売所、道の駅などの見学をしたりしました。      農村観光班(4人)は、交流・定住人口の獲得へ向けた取り組みを調べました。写真は、農家民宿の経営実態調査を行っている様子。2人2組に分かれてがんばりました。 
       
世羅高原に広がる果樹園。国営の農地開発事業で切り拓かれた地区に広がる梨園。      集落営農法人が管理する水田を見学する農業班のメンバー。 
       
夜は、毎晩夜中近くまで班ごとに調査した内容をまとめるミーティングが続きました。      世羅町の農地をバックに、世羅町のイメージを学生たちなりに体現。 
       
昼食は、地元の食材を使ったメニューを楽しみました。せらワインで作ったデミグラスソースのハンバーグに瀬戸内六穀豚のロースカツ丼定食とデミトマカツ丼、しまなみ塩レモンラーメン。。。      世羅町で生産された黒米ともち麦を練りこんだ手打ちめんの「世羅黒うどん」 
       
3日目の夜は、宮地ゼミ恒例の「食文化研究会」。猪と世羅牛の肉、そして宿泊した「田舎の宿」のご夫婦(永田さん)が作った野菜でバーベキュー。枝豆に学生たちがヒアリング先でもらってきた塩茹で落花生も加わって、有意義な研究会が行われました。      お世話になった民宿の永田さんご夫妻と一緒に記念撮影。心づくしの料理など、ありがとうございました。