地理学野外実習B小山コースの13名は,10月2~3日に東京都あきる野市と三頭山において,地形・地質,植生の観察を行いました。

三頭山(1,531m)に登る前に記念撮影。最長の三頭山周遊コース(健脚コース)に挑戦することになりました。この時はまだ元気です。 三頭山を登りだすとすぐに,砂岩や泥岩の露頭を観察できます。ここでは,それぞれの地質を観察すると共に,写真の撮り方の練習をしました。ケヤキやトチノキの巨木を観察しながら,三頭大滝に向かいます
 
三頭大滝付近のホルンフェルスを観察しています。ここから少し登って,石英閃緑岩も観察し,なぜここに滝があるのかを考察しました。また,関東山地の成り立ちについても学びました。 三頭大滝を過ぎると本格的な急勾配の登山道になりました。沢沿いのシオジやサワグルミを観察しながら,頑張って登っていきます。
尾根に登ると,ブナ林が広がります。三頭山のブナ林は,林床にササを欠いている特異なブナ林です。ここでは,ブナ・イヌブナの生育と地形との関係などを観察しました。 5時間半かけて,距離約7km,標高差約530mのコースを歩きました。予定していたバスも1本乗り遅れて,ぐったりです。
   
山登りの後は,夕食です。疲れきってるからか,黙々と食べてました。 夕食の後は,翌日に観察する秋留台地の段丘地形の判読作業です。事前課題に出していた土地利用図の確認と,段丘区分図の作成を行いました。
   
二日目は,東秋留駅から出発して,段丘地形の観察を行いました。二宮神社の下の「お池」は,秋留原面と野辺面の境から湧き出ている湧水です。 小川面の段丘崖の比高を,ハンドレベルを使って簡易測量してみました。