白保地域のサンゴ礁を陸から眺める。この海で開発と自然保護が共存するのは難しい。 |
地理・環境学の課題と未来
地理・環境学の研究者として、サンゴ礁環境の保全を省みない乱開発の推進は、地球規模の生態系資源を失うものだと思います。しかし、いたずらに自然保護に固執するのではなく、開発派も自然保護派も納得のいくまで議論を戦わせ、共存していくために、「賢い開発」を検討する時期に来たと考えています。
確かに地球環境は私自身が今後生きる数十年、さらには百年の単位で考えてみても、よくなる兆しがあるとは思えません。しかし、地球環境が悪化する進行速度を抑制することはできるのではないか。そのために客観的なデータ提供や、啓蒙活動など外へ向けたアピールをする。それは地理・環境学を専門とする私の使命だと受け止めています。
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