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VOL.2-7  2000年7月

「パナマ運河の閘門(こうもん) 」
※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
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 スエズ運河の建設者レゼップスは、パナマではいろんなことがあってしくじってしまった。この後を継いで、アメリカ合衆国がパナマ運河の建設に乗り出し、1914年に一応の完成をみた。それから1999年まで、パナマ運河はいわばアメリカの国営事業として経営されてきた。そしてようやく2000年になって、パナマ共和国がこの地域の主権を回復した。
 全長64kmのパナマ運河は、7,8時間で太平洋と大西洋を結んでしまう。空から見下ろすと熱帯林や牧場の間を縫って細い泥川が曲がりながら流れているようにみえて、人が造った「運河」という感じではない(写真1)。


写真1 飛行機から見下ろしたパナマ運河と船         写真2 閘門に入ってきた船と牽引する電気機関車
 
      



 この運河にはいくつかの閘門(こうもん)があり、閘門間の水位を上げ下げしながら船をとおす。1日平均約40隻程度の船がとおるというから、1時間に2隻くらいの船が絶えずパナマ運河を通過していることになる。
  筆者は4年前にマイアミからパナマ共和国に入った。中途半端な時間にホテルにチェックインしたら、勤務明けのガードマン(?)が、「カナルを見たいなら連れて行ってやるよ」などというので、同宿の人と車に乗せてもらって運河見物に出かけた。パナマシティーから小一時間も車に乗って見物場所に着く。運河の周辺はアメリカ軍の施設が囲んでいる。
  閘門の脇に屋根付きの桟敷があり、ここから船の通航を見るわけだ。待つ間もなく船が閘門に入る(写真2)。一方の門が閉められたとたん、水位がぐんぐん下がり、あれよあれよという間に甲板が目線の高さにくる(写真3〜5)。
 すると運河の両側の電気機関車(日本製 http://www.toyodenki.co.jp/topics/panama2.html )が船を引っ張り、めでたく船は閘門を通過する。あまりの手際の良さに、「こんなものか」と思うほど。「運河を通るって何かあっけないものなのだ」というのが素直な感想だった。
 なお運河の詳細は次のHPに詳しい。 http://www.pananet.com/pancanal/pcc.htm  。

写真3〜5





<写真撮影 長谷川 均、1996年6月>

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