VOL.4-04 2002年04月
「ポルトガル点描 」
※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
1998年IGU(国際地理学連合)の地域会議がポルトガルで開催された。全体会議に先立って「持続的農村システム委員会」(Commission on The Sustainability of Rural Systems)の会合が、8月23日−29日、新リスボン大学で行われた。 写真は、リスボン、巡検で訪れたファティマ、セルパ、それに個人的に出かけたナザレである。
リスボンのダウンタウン・バイシャ(写真A)
写真は日曜日の午前中なので人通りは少ないが、午後になると大勢の人でいっぱいになる。 ここから1キロほど西にあるバイロ・アルトには、ファド・レストランが多い。 ポルトガルの民衆歌謡といわれるファドは、ブラジル音楽がポルトガルに伝わり、19世紀前半にリスボンで生まれたという。ちなみに、 ファドとはラテン語の”ファトゥム(運命)”からきているとのこと。
写真A | 写真B |
ファティマのバジリカ(写真B)
ポルトガルでは、3つの”F”が有名だという。 ”Fatima”,”Fado”、そして”FootBall”。 天女が舞い降りた所として知られるファティマ。 写真のバジリカは1953年に建立された。 建物の前は30万人の巡礼者を一度に迎え入れられる広場になっている。広場には、願いを抱いた人達が祈りながら膝で進む道がある。 この日もひとりの女性が息子に見守られながら、バジリカに向かって真剣に近づこうとしていた(写真中が筆者)。
白い街セルパ(Serpa)(写真C)
リスボンの南東およそ100km、スペインのセビーリャに通ずる幹線道路沿いにあるセルパは、建物の壁が白く塗られていることから白い街といわれる。人口およそ24,000人。
中世の城、14世紀の時計台、17世紀につくられた水路などの歴史的建造物が多くあり、穀倉地帯としても知られている。 しかし何といっても街の魅力は、白い壁の街並み。 この地方独特の青い空とのコントラストは、ことのほか美しく忘れがたい。
写真C | 写真D |
ナザレ(Nazare)(写真D)
ポルトガルというと、リスボン、次いでなぜかナザレが思い出される。黒い衣装を着て魚を売る女性、いつからこのようなイメージが出来たのであろうか。 リスボンからバスで約2時間。 海岸には、写真のようなカラフルなテントが並びリゾートライフをエンジョイする人でいっぱいであった。 一休みする時は、ポルトガルのワイン,つまみは あの いわしの炭火焼”Sardinhas Assadas”であろうか。
(写真A〜D:1998年夏、長島弘道撮影)