VOL.4-02 2002年02月
「ハワイの驚異 」
※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
1)赤い夕日
火山噴火で上空に大量のチリが運び込まれると、このような夕日が出現するといわれるが、この頃世界的に火山の大噴火は無かった。 (1975/3/2撮影)
2)青い夕日
同じく、大量のチリが大気に含まれている時に起こる現象と言われるが、火山噴火が原因なのだろうか。(1975/8/1撮影)
赤い夕日 青い夕日
3)積雲
ハワイは亜熱帯高気圧(北太平洋高気圧、別名ハワイ高気圧)の下で、下降気流が卓越する。その下降気流によって上空2000m付近には安定した上層逆転層ができる。そのため、亜熱帯と言いながらハワイではめったに雷雲(積乱雲)や雷雨にはお目にかかれない。この写真のように、遠くの水平線上に背の低い積雲が出来ては消えするのが、ハワイの日常風景である。(1978/9/9撮影)
4)海風前線の雲
強い日射しは陸地を暖め、海岸沿いでは日中、海から陸に向かって海風が吹く(夜間は逆に陸風となる)。ハワイ諸島では、貿易風が弱いと個々の島々に独特の海陸風が発達するが、この写真は、北東貿易風に対してオアフ島の風下側(ワイキキ側)に発達した海風による海風前線の雲(細かい説明は気候学の授業を!)。(1979/8/8撮影)
積雲 海風前線の雲
5)サトウキビ収穫の雲
ハワイはサトウキビの産地(少なくともしばらく前まではそうだった。明治元年日本人最初の移民もサトウキビ栽培の労働者としてだった)。収穫時には火をつけて葉を燃やし、茎だけを集めて製糖工場に運ぶため、このような雲が発生する。しかし、前述の上層逆転層のため、雲は垂直的に発達できず、背の低い「かなとこ雲」ができる。(1983/8/5撮影)
6)層状層積雲
島にぶつかった北東貿易風は強制上昇させられ、風上側や山頂に雨を降らせる。上に強い安定層や逆転層があり、下に比較的湿った層があって、貿易風が強いと、このように雲は山脈にへばりつく。ロッキー山脈の尾根に沿っても似たようなシヌックアーチと呼ばれる雲がかかることがある。(1987/4/28撮影)
サトウキビ収穫の雲 層状層積雲
(興味ある話は尽きません。授業で披露しましょう)
<写真撮影 野口 泰生>
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