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VOL.4-01  2002年01月

ニューヨークシティ:ツインタワーのある風景
※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
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 これまでいろいろな国や地域の数百の都市を訪ね歩きましたが、その中から最も見る価値のある都市を五つ選ぶとすると、現時点では、杭州、プラハ、トレド(スペイン)、リオデジャネイロ、そしてニューヨークになります(順不同)。
ニューヨーク(具体的には名実ともにニューヨークの中心であるマンハッタン)は、おそらく世界中に無数に存在する都市の中で、もっとも20世紀の都市らしい都市、もっとも人工的でソリッドな都市だ、と私は思います。
 マンハッタン島は、はじめオランダ人がそこに住んでいた先住民から、いくつかのガラス玉と交換して手に入れたという逸話で知られ、本国の首都の名にちなんでニュー・アムステルダムと名付けられました。その後、オランダからイギリスの手に渡り、ニュー・ヨークと名前が変えられます。ちなみに、現地ではこの都市のことをNYC(ニューヨーク・シティ)と表記するのが一般的です(州の名とだぶるため)。

 
<写真A>                      <写真B>

  どこを撮っても大都市の絵になる、NYCはまさにそのような街でした(写真A・B)。私が訪れた当時は最悪の治安状況で、悪名高い地下鉄の車内が余すところなくびっしりと落書きで埋められているのを見たときに、それを実感しましたが(写真C:この写真を撮るのにどれだけ勇気を必要としたか想像してみて)、最近はずいぶんと安全になってきたと聞きます。

 
<写真C>                      <写真D>

 さて、あまりに衝撃的だったため、まだ記憶も生々しい昨年9月11日の事件により、NYCの新しいビジネスの象徴であったツインタワー(世界貿易センタービル)は消滅しました。遠くから見るとまるで針山のように林立する高層ビルのなかでひときわそびえ立つツインタワーは、NYC独特のスカイラインに絶妙のアクセントを与えていましたが、もはやこの美しい風景を見ることは永遠にかなわなくなってしまいました(写真D・E)。

 
<写真E>                      


<写真撮影 内田順文、1994年夏>

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