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VOL.5-04  2003年04月

潅漑の種類
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 日本のように全国的に年降水量が1000mmを超える(北海道東部と一部の地域を除く)ところでは、農業に灌漑を必要としないが、年降水量500mm以下の地域では、灌漑設備が無ければ農業はむずかしい。今回はさまざまな灌漑設備を写真で紹介する。
                                                   

<写真1ネブラスカ州のセンターピボット方式の灌漑。赤外線写真なので、深紅色のところが灌漑を施された緑の畑。円の中心で地下水をくみ上げ、それを長いビームに通して重機で一回りさせる。 <写真2>ハワイ州オアフ島のサトウキビプランデーションにおける畝間(ウネマ)灌漑。畝と畝の間の溝に水を通す方法で、水がふんだんに必要となる。水を流すのに畝間の微妙な傾斜も必要である。
<写真3>ハワイ州マウイ島の灌漑用トンネル。雨は貿易風にさらされる島の北東斜面に降る。サトウキビはよく晴れた島の反対側で栽培される。そこでトンネルが必要なのだ。掘削作業には多くの日系人の汗が流された。 <写真4>コロラド州リオグランデ川源流域のスプリンクラー灌漑。ロッキー山地では場所による降水量の変動が激しい。
<写真5>ハワイ州オアフ島におけるパパイヤの点滴灌漑。灌漑用水を節約し、塩類集積を防ぐ目的で、世界各地に広がっている。 <写真6>フロリダ半島南部におけるトマトのスプリンクラー灌漑。フロリダ半島では年降水量が1000mmを超えるが、そういうところでも灌漑を必要とする時期がある。
<写真7>カリフォルニア州セントラルバレーの農業地域。サンホアキン川の水で灌漑されている東側の土地と灌漑されていない西側の土地との差が歴然。ここでは灌漑用水無しには農業はできない。

<写真撮影 野口 泰生



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