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VOL.5-11  2003年11月

偵察機U2によるハワイの赤外線写真(第2弾)
Courtesy: Dept. of Land and Development, State of Hawaii

※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
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1)ハワイ州の州都ホノルルは人口約40万人の国際都市。車が唯一の通勤・通学手段のハワイでは朝夕の交通ラッシュは相当なもの。島のバックボーンであるコーラウ山地を隔ててホノルルの反対側にあるカネオヘやカイルアの町もいわゆるベッドタウン。写真1はカイルア郊外の湿地を埋め立ててできた新興住宅地で、地名は"Enchanted Lake"(撮影1974)。

2)面積180平方kmのニイハウ島は人の定住するハワイ諸島の中では最も北西に位置する島。全島が隣のカウアイ島に住むRobinson一家(Niihau Ranch)の私有地で、島民の関係者以外訪れることはできない。写真2はニイハウ島南端(上が南)の乾燥地帯(年降水量約500mm)。しかし、ここには州最大の自然の湖も存在する。島民200人余りのほとんどが純粋のハワイ人で、昔からの生活スタイルを守っている(撮影1976)。

写真1 写真2


3)マウイ島は二つの火山島がひとつになったひょうたん型の島。真ん中の平野部でサトウキビ栽培が行なわれている。写真3の赤い部分が灌漑を施されたサトウキビプランテーション。近年リゾート開発が盛んなKiheiの町が湾の右端に見える。ここは標高3000mのハレアカラの雨影で、年降水量400mm以下の乾燥地帯(撮影1975)。

4)ハワイ諸島南端のハワイ島はホットスポットで生まれたばかりの新しい島。標高4000m以上のマウナケアの北東斜面にはサトウキビプランテーションが広がっていたが、気候的にサトウキビ栽培に不利な場所(太陽に恵まれていない)では撤退を余儀なくされている。写真4はヒロの北西、ハマクア海岸のサトウキビプランテーションとホノカアの町(撮影1975)。

写真3 写真4

<野口泰生>



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