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VOL.6-08  2004年08月

「フィリピン・ケソンの街並み

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 平成15(2003)年12月28日から平成16年1月4日までボースカウト千葉地区第11回フィリピン派遣にアドバイザーとして参加、ケソン市を訪問した。その時の体験については、すでにこのシリーズで紹介している。今回は、いわば続編である。
 フィリピンへの派遣期間は7泊8日、キャンプとホームスティに分かれる。 ホームスティ期間中にリーダー、アドバイザーは、スカウトが滞在している家庭を何軒か訪問する。これは、スカウト活動の一環にとどまらずフィリピンの生活を理解するうえで 大変有益である。
  写真1−4は、ケソン市の中心部にあるケソンサークルから北西におよそ4kmにある住宅地、写真5−6は、同じくケソンサークルから南東におよそ5km、アギナルド基地の東側に位置する住宅地である。
<写真1>敷地いっぱいに建てられた住宅  <写真2>屋内の植物 
 この地区は、1972年に民間会社によって開発された区画数90の分譲地である。この家(世帯主 61歳)では、2区画(1区画262平方メートル)を購入した。家族は現在3世代8人。歩道ぎりぎりに駐車場を設けている。  塀を入ると、ビニールトタンの屋根が作られ、写真のような植物が植えられている。右手が住宅で、入ったところが居間になっている。現在植物が植えられている所は、以前は前庭として使われていたのではなかろうか。そう考えると、この家の移り変わりが見えるような気がする。
<写真3> 飲用水タンク <写真4> 原風景?
 2-3軒隣の家には、飲用水のタンクが備え付けられている。大きさに違いはあるが、こうした飲用水タンクを設置した家がしばしば見かけられた。   同じ通り。当初は、このように敷地に樹木が多く植えられていたのではなかろうか。住宅の増築、駐車場の設置などにより樹木が次第に減少したことを思わせる光景である。
<写真5>  緑豊かな通り 写真6> 邸宅
 フィリピンには、バランガイと言われる地域住民による組織がある。バランガイの役割は、セキュリティの確保、地域のルールを作ること、住民のクレームを市会議員に伝えることなどがある。このバランガイでは、全ての入り口にガードマンを配置し、常時人と車をチェックしている。また居住者の路上駐車規制も行なっているとのことである。
 この家は、2-3年前に建てられた。家族は60歳代の夫婦と子ども8人。結婚して独立したものもあり、現在は娘・息子3人が同居している。左手の建物は、1階が駐車場、2階が2人いるメードの部屋になっている。このバランガイでは、元旦に新年のミサが行なわれる。採光のよい教会でのギターの伴奏による讃美歌、いかにも南の国の正月である。

 (写真1〜6は、いずれも2003年12月、長島 弘道撮影)>
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