Back Number をみる

VOL.9-1  2007年1月

「黄砂」
※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。

 

 春になると中国大陸から黄砂がやってくる。黄砂は、中国の砂漠地帯で舞い上がった砂が偏西風に乗って飛んで来る現象のことである。日本では2月から4月にかけて各地で観測される。しかし、春の風物詩と思いこんでいた黄砂も、気象庁の黄砂のHPをみると、10月から6月まで、夏以外は偏西風にのって飛来してきている。
 中国では、放牧などで草地が減ったり、工業化で大量の水が使われたりすることから、急速に砂漠化が進んでおり、これが原因で黄砂の発生が増えているのだといわれている。黄砂は空気中に漂っている汚染物質を付着させて運んで来るともいわれるので、急速な近代化で公害が拡大している中国の東側に位置する朝鮮半島や日本では、今後は問題になるかもしれない。
 写真1、2は、昨年(2006年)の春に、東京近郊で見られた黄砂の日の風景である。


写真1 港北ニュータウン(横浜市都筑区)で見た低空を漂う黄砂(2006年3月19日)。
写真2 黄砂の日の夕陽(2006年4月18日、川崎市宮前区)

<2006年3,4月,長谷川均撮影>

今月の地理写真バックナンバー