地理写真　列車事故　鉄道事故　脱線

VOL.10-10　 2008年10月

「ある国で見た列車事故」

※写真が多いので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
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ここのところ「今月の地理写真」は鉄道ネタが続いています。そこで、今月を担当する私も鉄ネタでいくことにしました。ある国、ある大河の流域を調査中に、たまたま撮影した写真です。「ある国」とか「ある大河」などと曖昧な書き方しかできないのは、ネタがばれるといろいろ差し障りのある国だからです。今どきと思うかもしれませんが、秘密警察が元気な国です。お察し下さい。　ある年の夏のことです。車の中から景色を眺めながら道を探していると、線路があるだろう場所に何だかわからない物体がゴロンと転がっています（写真１）。何だろうと思い、同行の某クンと二人、運転手を急かせてその場所へ行ってみました。　そこで見たのは列車の残骸です。現場の状況から察すると、大きな列車事故があったようです（写真２，３）。事故車両やレールの残骸はそのまま残し、とりあえず線路の復旧を優先したということでしょう。転がって放置された客車は子供達の遊び場になっています（写真４）。どう見ても危なっかしい遊び場です。近くにいた人に「事故は何時起こったのですか」と聞くと指を３本立てました。３ヶ月前ではないだろう・・。３年前かと納得し、早々に現場を後にしました。どこで誰に見られているかわからない場所なので、転覆車両に近づいて写真を撮るなどもってのほかと自己判断したわけです。事故の現場は、写真３からわかるように大きなカーブですから、そこで起こった脱線事故なのでしょうか？。それともテロなのか？　私にはわかりません。この国のことですから、あまり報道されていないだろうなと思いつつ情報を探してみましたが、世界の鉄道事故を扱ったウェブサイトにはあんのじょう手がかりはありません。詳しく調べたわけではありませんが、地図を見ると隣国とも繋がっている国際列車が通る路線のようです。　グーグルアースの画像でみると、事故現場に何かが転がっているらしいことはかろうじてわかります。しかし、いまのところこの場所はSPOT衛星の画像が載っていますので空間解像度があまりよろしくありません。現場を知らないと同定するのはキビシイかな　というところで衛星画像を引用するのは止めました。

写真1　大河（向こうの崖との間）に沿って走る線路の近くで何かがゴロンと。	写真2　曲がったレールと線路から落ちた列車

写真３　近くの丘から眺めおろしたところ。５台の車両が転がっている。	写真４　子供達の遊び場になっている。

＜某年8月、H2が撮影＞

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