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VOL.14-10  2012年10月

  アメリカインディアンの保留地

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 アメリカ合衆国にはロッキー山脈を下ったところに、4つの州(ユタ、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナ)が一点で交わる場所がある。Four Cornersと呼ばれ、このあたりには多くのインディアン保留地(Reservation)が点在し、アメリカ最大の面積を持つナヴァホ族保留地(図1)もここにある。この周辺のインディアン文化は農耕生活を特徴とするが、日干し煉瓦を利用した居住空間(図2、6)や手工芸品、幾何学模様の陶器などで知られる。外敵から身を守るべく発達したと言われる岩肌を利用した住居跡(図3~4)も多い。しかし、旅行者の通りすがりの印象に過ぎないが、厳しい自然環境と歴史の不条理にため息がでる。付近に広がる広大な大地は作物もろくに育たない赤茶けた乾燥地である。
   








図1 Four Corners周辺のインディアン保留地(出典:National Geographic Magazine, Sept. 1982)

    図2 Vandelier National Monument(国定記念物) のインディアン遺跡(ニューメキシコ州ロスアラモス)
       
 
   






図3 同上、断崖遺跡(ニューメキシコ州ロスアラモス)

   

図4 Mesa Verde 国立公園の断崖遺跡(コロラド州南西部)

   
 図5 ナヴァホ族保留地(Reservation)の火力発電所(アリゾナ州北東部)     

図6 日干し煉瓦を利用したインディアン住居(ニューメキシコ州ロスアラモス)

   
図7 ナヴァホ族保留地の地下水くみ上げ井戸
    図8 ナヴァホ族保留地の住居
   

図9  ナヴァホ族保留地とトウモロコシ畑(”No Road Service for 65miles”という道路標識があった)

図10  ユタ州南部のインディアン居住地

 <写真:野口泰生 撮影>
                                           

                                              

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