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VOL.15-09  2013年09月

  私鉄主要駅の地下化 -その2 小田急下北沢駅ほか-

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 2013年春、東急渋谷駅地下化の翌週3月23日に小田急線下北沢駅付近(世田谷代田~東北沢間)の地下化が行われた。これは、東京都の都市計画事業である連続立体交差化事業の一環でもある。小田急線の梅ヶ丘以西が2004年に高架複々線化完成しており、引き続き下北沢付近では地下2層式の複々線化工事が進められている。完成時期は明らかにされないままであったが、2013年初めになって3駅の地下化の期日が発表された。2層式の下方に位置する急行線が開通し、下北沢駅急行線ホームの開業と世田谷代田、東北沢駅の通過線に仮設ホームを設置しての地下化である。複々線化の完成ではないが、この区間の踏切が廃止され、交通障害の解消が実現するとともに、廃線跡の整備が進められることとなった。
 写真A、Bは地上ホームであった下北沢駅とホーム近くの人通りの多い踏切の様子である。写真Cは地下線になり、踏切が無くなった同じ場所の様子。写真Dは下北沢駅ホーム跡を整地中の状況で、今後駅前広場が整備される予定である。
   

<写真A>

     <写真B> 
   
<写真C> <写真D>  
 小田急線の立体化複々線化事業では、2002年に成城学園前駅も地形的理由から深い堀割に蓋をした形で地下化されている。駅上部に駅ビルとしての成城コルティが建設され、連続してバスターミナルも整備された。写真Eは成城コルティの内側で、写真の1階部分中央部に改札口が見える。写真Fは屋上庭園から東側線路を見下ろしたところ。写真Gは西口に整備されたバスターミナルで、正面が成城コルティである。  
 

 <写真E> 
<写真F>

 
 
         
  <写真G>        <写真H>  
 さらに連続する線路上の部分が写真Hである。正面の建物はこの西側に続く自転車等駐輪場と会員制市民農園"AGRI SEIJO"の管理施設であり、写真IとJは"AGRI SEIJO"の現在の様子である。写真Iは成城学園駅(成城コルティ)側、Jは反対側で、その先に見えるのが不動橋である。線路が切り通しで地上を通っていた頃に架かっていたものが残されている。不動橋の先で小田急線は地上高架橋となっているが、冬にはその先に富士山が望める(写真K)。高架橋下の空間利用は、駅前広場・駐輪場・店舗などが一般的だが、経堂では図書館が開設されている(写真L)。     
         
         
<写真I>        <写真J>   
         
         
         
<写真K>  
<写真L>  
(写真A・Bは2013年3月、写真C・Dは同年7月、写真E~JとLは同年8月、写真Kは2012年1月、いずれも岡島 建撮影。)
                                           

                                              

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