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VOL.16-03  2014年03月

  アメリカの砂漠地帯:フーバーダムとデスバレー

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 8月中旬の真っ昼間、アメリカ南西部の砂漠地帯をエアコン無しの車で走るのはかなり無謀だった。ラスベガスを早朝に出て、最高気温が50℃を超えるネバダ州南東部の砂漠地帯を経て、モヤにかすむデスバレーを横切ると、買い込んだアイスボックスの清涼飲料が底をついた。熱気のため、車の窓は開けられない。いくつも乾燥した谷を横切ると、標高4418mのホイットニー山(マッキンレー山に次ぐ標高)を抱え、真夏でも雪の残るシェラネバダ山脈が見えてくる。

写真A 

写真B
フーバーダムはネバダ州南部ボルダーシティ近くにあり、昔はボルダーダムと呼ばれた。コロラド川をせき止める巨大なアーチ式ダムで、インターネットによれば、ミード湖の貯水量は約400億トン、日本のすべてのダム(約2,500基)の貯水量を合わせても250億トン、琵琶湖の貯水量も280億トン程度と言う(写真A,B)。
 
写真C 写真D
ネバダ州南部Lake Mead National Rec. Areaの砂漠地帯には、鉄砲水(Flash Flood)によって出来た「かれ川」が目立つ。昔、Walt Disneyの記録映画「砂漠は生きている」に砂漠の大洪水の場面があったが、このようなところの景観だったのだろう(写真C,D,E)。
写真E 写真F
 ネバダ州からカリフォルニア州にかけての砂漠地帯では、模式的な扇状地がいくつも観察できる(写真F,G,H,I)。
写真G  写真H
写真I  写真J
 デスバレーは地殻運動によってできた構造谷で、最低地点は標高-86m。シェラネバダ山脈の麓にある塩湖のオーウェンズ湖に達するまでには、塩が被う谷をいくつも横切らなければならない(写真J,K)。
     
 写真K    

<野口 泰生撮影>

                                          

                                              

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