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VOL.18-06  2016年06月

  「日本最大のニュータウン・多摩ニュータウンの近況

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1960年代に開発が始まった多摩ニュータウンは,日本最大規模のニュータウンです.その開発の実態は,すでに多くの書籍や論文によって明らかにされています.ここでは,開発初期地区である諏訪・永山地区を中心に,多摩ニュータウンの近況を紹介します.
写真1  写真2
 「多摩よこやまの道」にある「防人見返りの峠」(展望台)からみた多摩ニュータウン
 手前に永山団地と永山タウンハウス(庭付きの集合住宅)が,奥に多摩センターのシンボル・ベネッセのビルが見えます.
                 永山団地
 1971年に入居が始まった永山地区の集合住宅.5階建ての集合住宅が並んでいます.2DKの間取りで50㎡前後の物件が多いようです. 
 
     
写真3 写真4
         近隣センター(住宅団地の中の商店街)の様子
 入居から40年を超えた開発初期地区の近隣センターは,住民の高齢化と減少,住民の購買行動の変化などの影響を受けて,閉店する店舗が増えているようです. 
               高齢者が集うカフェ
 高齢者等の交流の場を提供することなどを目的に設立されたカフェ.食事の提供をはじめとして,カラオケや囲碁大会などが定期的に催されています.
 
写真5 写真6
              500円日替わり定食
 栄養バランスも考慮された日替わり定食
              近隣センターに入居する店舗
 最寄り品を売る商店のほか,接骨院や鍼灸院などの医療施設,デイサービス,などが入居しています.
 
     
写真7 写真8
              耐震工事中の集合住宅
 入居から40年が経った建物は,老朽化が問題になってきています.耐震工事も進められているようです.
           建て替え工事によって生まれ変わった諏訪二丁目地区
 諏訪二丁目住宅は,入居40年目の2010年に「建替え決議」を行い,2013年にBrillia多摩ニュータウンとして生まれ変わりました.
 
写真9 写真10
      高層棟からみたBrillia多摩ニュータウンと永山駅方面の景観
 Brillia多摩ニュータウンは,10階以上の7棟の集合住宅と,クリニック,高齢者支援施設,保育所,コミュニティカフェ,ドッグラン,クラインガルデン,フィットネススタジオ,パーティールームなどが付設されています.
          若い家族が増えた諏訪二丁目地区
 分譲住戸684戸のうち,70%近くが40歳代以下の世代であり,若がえりが図られているようです.
 
   
写真11 写真12
          団地内に設けられた里山保全地区と遊歩道
 多摩丘陵の原地形をそのまま残した部分は,森の散策路として里山が保全されています.
      住民の想いが結集して実現した建て替え事業を示すモニュメント
 メインラウンジの前には,建て替え前の建築部材の一部が「記憶をつなぐ」モニュメントとして飾られていました.
 
   写真:2016年3月 宮地撮影  




                                              

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