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VOL.19-02  2017年02月

  深海のグルメ『タカアシガニ』は西伊豆の地域資源」

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 皆さんは、「タカアシガニ」というカニをご存知ですか?

 タラバガニ、毛蟹、ズワイガニあたりは有名ですね。これらのカニは、北海道や日本海側の地域で水揚げされるものが多いかと思います。
 今回紹介する「タカアシガニ」は、おもに駿河湾沿岸の地域で水揚げされるカニです。その中心地が西伊豆にある戸田(へだ)です。


 駿河湾観光連盟のホームページには、以下のような紹介文が掲載されています(201721日現在)。

 ---(以下、引用)
 
暖かな黒潮と冷たい親潮が交じり合う、水深2800mと日本一深い駿河湾には、深海生物がたくさん生息しているが、そんな中のひとつで、沼津市戸田の名物となっているのが「タカアシガニ」。世界最大の現生節足動物で、脚の長さとまだら模様が特徴的で、広げると3m位になる「タカアシガニ」も珍しくない。

しかしながら巨体なのに実が少ないことや若干水っぽいことから、それまではあまり食用としては注目されていなかった「タカアシガニ」を、食材として調理し世に広めたのがこの戸田の人々で、それが今や名物として皆が食べに訪れる程までになった。昭和30年代頃からとのことで、実にまだ半世紀前のことだ・・・
                                                                   ---(引用終わり)

 世界最大級のカニとはどんなものなのか、見に(食べに)行ってきました。。。


 
01:伊豆半島の西海岸に位置する戸田(かつての戸田村:現在の沼津市戸田)の遠景
煌きの丘からパノラマモードで撮影 
   02:戸田漁港と駿河湾
 
 
 03:戸田漁港の周りには20軒近くの食事処があります   04:これが世界最大のカニとされるタカアシガニ(これはまだ小さいほうだとか・・・)
蒸しガニ一杯の値段は15,000円から25,000円(ある店の価格表による)!
 
 
05:タカアシガニのしゃぶしゃぶ   06:食べきれないくらいのボリュームです
     
 
07:タカアシガニは駿河トラフの賜物   08:タカアシガニとあわせて深海魚料理も戸田の名物
トラフとは、舟状海盆(海底の凹地・盆地。中央海嶺と大陸縁辺部の間にある水深5,000m以上の
深海底のこと:町田貞ほか(1981)『地形学辞典』二宮書店)という深海の細長い盆地のことを
言います。駿河湾は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んでいる地域にあたり
ます。
 
   
 
09:東海地震の震源域に近い戸田の街   10:戸田は伊豆半島ジオパークのジオサイトにもなっています
巨大地震発生に伴う津波対策として10mを超える津波非難タワーも建設されていました   御浜岬(みはまみさき)の砂嘴が戸田のシンボル
<写真19 20163月、写真10 20162月撮影   撮影・文責:宮地忠幸>

                                              

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