VOL.20-01 2018年1月
「ムラカの世界遺産
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マレー半島の南東部に位置するムラカ(英語名マラッカ)の起源は、15世紀初頭にスマトラの王子によって建国されたマラッカ王国に遡ります。マラッカ王国はイスラームを積極的に導入し、 |
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写真1 ムラカのバスターミナル | 写真2 オランダ広場,時計台とヴィクトリア女王の噴水 | |
ムラカへ通じる鉄道はありませんが、首都クアラルンプルとは1時間に数本の頻度で走っている高速路線バスによって2時間ほどで結ばれており、ほとんどのバスは旧市街の北3kmほどのところ |
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写真3:ムラカ・キリスト教会 |
写真4:スタダイス | |
周辺には1753年に完成した木造のムラカ・キリスト教会(写真3)や旧総督邸のスタダイス(写真4)などのオランダ建築の建物が多くあります。 | ||
写真5:セントポールの丘 |
写真6:セントポール教会とフランシスコ・ザビエル像 | |
スタダイスの裏手にある丘がセントポールの丘で(写真5)、その頂にはポルトガル領時代に建てられたセントポール教会があり、正面にはここからアジア各地へ布教に旅立ったフランシスコ・ |
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写真7:サンチャゴ砦(ファモーサ) |
写真8:ハン・ジュバット通り |
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麓にはポルトガルの総督によって建設されたサンチャゴ砦の城門も残っています(写真7)。 |
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写真9:ババ・ニョニャ・ヘリテージ |
写真10:チェン・フー・テン寺院 | |
この付近にはプラナカン様式の建物も多く、なかでもプラナカンの大富豪の邸宅を博物館として保存したババ・ニョニャ・ヘリテージが有名です(写真9)。近くにはマレーシア最古の中国寺院である チェン・ フー・テン(青雲亭)寺院や(写真10)、マレーシア最古のモスクであるカンポン・クリン・モスクとマレーシア最古のヒンドゥー寺院であるスリ・ポヤタ・ヴィナヤガール・ムーティ寺院 (写真11)もあります。 |
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写真11:スリ・ポヤタ・ヴィナヤガール・ムーティ寺院(手前)と カンポン・クリン・モスク(奥) |
写真12:ムラカ島とマラッカ海峡 | |
近代以降、国際的な貿易港としての地位はシンガポールへと移転し、ムラカの港湾機能は衰退してしまいましたが、観光地化した市街地から少し離れた海岸部へ行くと、マラッカ海峡を往来する船の 姿を今でも望むことができます(写真12)。 |
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<写真1〜12:2017年 内田順文 撮影> |