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VOL.20-10  2018年10月

  「初春のナイアガラ

野口 泰生

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 五大湖の水はスペリオル湖、ヒューロン湖、ミシガン湖、エリー湖を経て、オンタリオ湖へと続く。この中でエリー湖とオンタリオ湖の間には落差50mのナイアガラの滝があり、大西洋からセントローレンス川を直接遡ることはできない。1825年にエリー運河が開通し、内陸がハドソン川を隔ててニューヨークと結ばれ、アメリカ合衆国中西部の開発が一気にすすんだ(図1)。
 ナイアガラの滝は馬蹄形のカナダ側の滝(Horseshoe Falls)と直線形のアメリカ側の滝からなり、滝の最上部は固い石灰岩層からなっていて、その下の頁岩層との間に浸食量に差ができる。そのため、滝の先端は鋭く尖っており(図6)、カナダ側の滝は徐々に浸食が進み、古い絵画で見る姿とは違いが歴然としている。今回は、カナダ側から見た氷漬けのナイアガラの滝を紹介する。
   
   
第1図  五大湖、デトロイト、バッファロー、ハドソン川、ナイアガラ等の位置図 第2図  滝の中程から見たカナダ側の滝(Horseshoe Falls).ナイアガラには滝の裏側にエレベーターがあり、下に降りられる    
     
     
     

第3図  滝の中程から見たカナダ側の滝(Horseshoe Falls)  

第4図  水が落下する位置から見たカナダ側の滝    
   
     
   

第5図  水が落下する位置から見たカナダ側の滝。

第6図 水が落下する位置から見たカナダ側の滝。    
   
     
       
第7図 高い位置(Skylon Tower)から見たカナダ側の滝

第8図 アメリカ側の滝

   
   
     
     

第9図  高い位置(Skylon Tower)から見たアメリカ側の滝

第10図  ナイアガラの下流で、ナイアガラ川が90度向きを変える場所、「The Great Whirlpool    
   
 
<写真:野口 泰生 撮影>  
   
     
   
   
   
   
     
 

                                              

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