VOL.25-02
2023年02月
「
長谷川 均
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石垣島白保(しらほ)は,かつてこの海を埋め立てて全長2000mの滑走路を持つ飛行場の建設計画が持ち上がりました.国や県は、当時の空港を延長することは考えないことにして,どうしても巨大な飛行場を新設したかったのです.その理由は察してください.埋立て予定地が,まれに見る多様な形態の造礁サンゴの宝庫であったため,国の内外から反対運動がおこりました.先年無くなった英国のフリップ殿下が自らジェット機を操縦して島に降り立ち,現地を視察した などということもありました. |
写真1 石垣島東岸に広がるサンゴ礁 幅1kmほどで浅礁湖(礁池)が広がる. | ||
写真2 割ると断面が青いことからアオサンゴとよばれる造礁サンゴ.白保を一躍有名にした.白保では,ひろく横方向に広がるアオサンゴの大群落がみられる. | 写真3 ミドリイシ類のサンゴは色が鮮やかである.手前は塊状のコブハマサンゴ | |
写真4 アオサンゴ群落の景観 | 写真5 白保ではハマサンゴのマイクロアトールが多数分布する | |
写真6 | 写真7 |
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マイクロアトールは長時間の調査の際には,良い休息場所となる | ||
写真8 深場で見られる巨大な塊状ハマサンゴ | 写真9 遊泳客を運ぶ遊覧船 | |
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写真10 | 写真11 | |
泳ぎに不慣れな観光客によっていちばん被害を被るのは,これらのサンゴである.足ひれで蹴られると簡単に壊れてしまう. | ||
写真12 1988年に見られた赤土の流出.700km上空を飛ぶランドサットからも,概要へ流れ出す河川水が追跡できる. | 写真13 |
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写真1~:1988年~2012年,長谷川均 撮影 | ||