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桐越 仁美 |
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<専門分野> 地誌学、アフリカ地域研究 |
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自己紹介 |
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長野県大町市生まれで、3歳のときに同県の安曇野に移り住みました。日本の屋根とも称される日本アルプスの麓で育ち、小さな頃からスキーやテニス、自転車、キャンプなどに興じるアウトドア派でした。
首都大学東京都市環境学部の地理環境コース(現:東京都立大学都市環境学部地理環境学科)に進学し、博士前期課程まで在籍しました。博士前期課程修了後は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に進学し、博士後期課程を修了しました。半年ほど京都大学アフリカ地域研究資料センターで研究員として勤務し、その後、ごく僅かな期間ですが、民間の人材紹介会社でも勤務しました。2017年から3年間は、東京外国語大学アフリカ地域研究センターに研究員として在籍しました。
私のアフリカとの出会いは大学3年生の頃に受けた授業でした。授業スライドに映し出されるアフリカは色鮮やかで、人びとの笑顔は人懐こく、私にはとても魅力的に映りました。もともとアフリカの雄大な自然に心惹かれており、そこに暮らす人びとの生活に興味があった私は、その授業が終わってすぐ、のちに恩師となる先生の研究室の扉をノックしました。博士前期課程に進学後、初めて西アフリカのニジェールという国に行きました。それから現在に至るまで、毎年アフリカに足を運んでいます。
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研究と授業 |
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研究では、アフリカの農村に住み込みでフィールドワークをおこなっています。現地の人びととともに生活しながら、参与観察や聞き取り調査、気象観測、毎木調査、簡易測量などでデータを収集し、分析をおこないます。フィールドワークの前には文献調査をおこない、ある程度の情報を頭に入れてから調査を始めますが、現地の人びとと対話し、さまざまなアプローチ方法を試すなかで、いつも新たな驚きや発見があります。授業や卒論の指導では、実践的な知識・技術を習得することに加えて、顔の見える人間関係のなかでフィールドワークをおこない、実際に肌で感じることの大切さに焦点を当てていきたいと考えています。 |
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最近のおもな研究業績 |
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Kirikoshi, H. 2019 Tree Shape Classification and Land Management by Hausa
Farmers in Sahel Region of Southern Niger. African Study Monographs, Supplementary
issue 58: 55-67.
Kirikoshi, H. 2019 Migrants’ Participation in Cocoa Production: Trust Building
among Multi-ethnic group in West Africa. ASC-TUFS Working Paper 2018 ‘Development,
Migration, and Resources in Africa’: 45-59.
桐越仁美 2018「西アフリカにおける若者の商売展開―コーラ交易を通じた信用の形成と拡散―」『アフリカレポート』56: 22-35.
Kirikoshi, H. 2017 Economic differentiation and safeguard against hunger
in southern Niger of Sahel region: Agro-landscape and multi-purpose tree use
of Hausa farmers. In special issue: Food and land in economic differentiation
of Sub-Saharan Africa. Japanese Journal of Human Geography 69: 43-56.
桐越仁美 2015「ニジェール南部サヘル地域の耕作地における農耕民ハウサの樹木に対する認識と利用」『アフリカ研究』87: 13-20.
大山修一・桐越仁美 2012「アフリカの地理学―地理学における新しいパートナーシップの確立に向けて」『地学雑誌』121: 913-927.
桐越仁美・中野智子 2011「都市内緑地における落葉広葉樹の樹液流速とその環境要素への依存性」『生物と気象』11: 31-40.
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