Vol.4−04 2002年04月号
「空中写真とデジタル標高モデルから作る鳥瞰図 −岐阜県加子母村−」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団 です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団 です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace
Imaging(R)/宇宙開発事業団 です。SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
今月は衛星画像より解像度の高い空中写真を使った画像を紹介します。
岐阜県加子母村は東濃地方の北部にあり、飛騨と接する林業の盛んな山村である。加子母村(かしもむら)の名前は、その昔早くから開けた小郷(おご)地域の人々が、二渡(ふたわたり)以南を川下(かわしも)と呼んでいたことに由来する。それが長い間になまって「かしも」と呼ばれるようになり、村の中心が川下の中心部に移るにしたがって「かしも」が村全体をあらわす呼び名になり、漢字を当てはめたのだろうと言われている 注)。 注):加子母村文化財保護委員会(1983):加子母村の村名の由来の話、「加子母村の歴史と伝承」、加子母村教育委員会発行。
鳥瞰図1は、加子母村を南から北を見下ろしたものである。これはDEM(デジタル標高モデル)に国土地理院の数値地図50mメッシュ(標高)を、地図画像に国土地理院の数値地図25000(地図画像)を使用して“カシミール3D”で合成して表示した。“カシミール3D”はDAN杉本さんが製作された、景観CGの作成やGPSデータの解析などができる無料のソフトである。 カシミール3Dのページ −DAN杉本ホームページー
鳥瞰図2,3は、下桑原(しもくわばら)から尾城山方向をながめた図である。鳥瞰図2は、国土地理院の50mDEMに空中写真を重ねたもので、空中写真は2000年に撮影されている。空中写真はDEMと重ねるため、アーダス社のソフト“イマジン”でオルソフォトにしてある。また鳥瞰図3は、1977年に撮影された空中写真から“VirtuZo”で、オルソフォトと5m解像度のDEMを作成し重ね合わせたものである。ほぼ同じ場所の鳥瞰図を作成したが、DEMの解像度の違いによって出来栄えはかなり左右されることがわかる。
鳥瞰図4,5は、角領(かくりょう)から下桑原方向をながめたものである。 画像作成、解説 後藤智哉(大学院地理・地域論系 M2)
鳥瞰図1 | 鳥瞰図2 | |
鳥瞰図3 | 鳥瞰図4 | |
鳥瞰図5 |