Vol.3−08 2001年08月号
「生き物を魅了する島 −西表島−」
このページは画像が大きいので、電話回線での閲覧は時間がかかります。
西表島と言えば、すぐにイリオモテヤマネコを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。沖縄県で、本島に次ぐ面積(284.44km2)を有するこの島には、ヤマネコの他にも、ミナミイシガメ、リュウキュウイノシシといった野生生物や、サキシマスオウノキ、ヤエヤマヤシなどの亜熱帯性の動植物が数多く生息している。島の地形は、大半が山岳で占められ、その間を大小無数の河川が流れている。そして沖縄最大の河川である浦内川や仲間川の景観を特徴づけているのが、マングローブ林である。主に海水と淡水の混じりあう河口域に発達するマングローブ林は、西表島では、ヤエヤマヒルギ、オヒルギなどの樹種によって構成されている。最近では、浦内川でのカヌー下りやマングローブ林の観察会といった、西表島の自然をフィールドにしたエコツアーが盛んに行われている。ちなみに西表島を訪れる観光客の数は、一年で25万人以上(平成11年)、西表島の人口は、1881人(平成10年)である。島の観光、暮らし、そして自然は、この先どうバランスをとっていけばいいのだろうか。
(大学院 地理・地域論系M1 青木直美)
画像1 西表島周辺域の鳥瞰画像
画像2 西表島の衛星画像
<これらの画像の使用は、個人的な目的であってもご遠慮ください>