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Vol.3−02   2001年02月号
「関ヶ原
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 画像1の一辺は、約百数十キロである。画像の左側に少し見える若狭湾と、中央部の下にある伊勢湾を結ぶ部分が、本州でいちばん幅が狭い場所にあたる。距離にして70〜80kmくらいであろうか。この部分はちょうど駿河湾−伊勢湾構造線が走っている場所でもある。画像2の琵琶湖の北側にあり、北北西から南南東に伸びるシャープな谷が、この構造線の一部にあたる柳ヶ瀬断層である。この断層は南に向かうと少し向きをかえ、伊吹山地の南側(すなわち関ヶ原の北側)を通過する。この断層崖下に関ヶ原が形成されている。
 画像2は、関ヶ原を中心とした部分を拡大したものである。関ヶ原は、北側の伊吹山地と南側の鈴鹿山脈、養老山地との間にある狭さく部で、画像で白く見えるのはここに発生した雲である。関ヶ原は古くから交通の要衝で、現在でも東海道本線や新幹線,名神高速道路などが通るが、ちょうど今の時期しばしば雪の影響を受け交通機関がマヒすることがある。大雪は、北西の季節風下で起こり「関ヶ原の吹き出し」とよばれる。これには日本海から吹き込む季節風が関ヶ原の狭さく部を通過するという、この地の地形が大きく影響している。



画像1 濃尾平野周辺の合成画像



画像2 関ヶ原周辺の合成画像 (1995年11月)


 <これらの画像の使用は、個人的な目的であってもご遠慮ください>   

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