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Vol.2-1   2000年1月号
「日本でいちばん早い初日の出、ではない根室半島、風蓮湖
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 日本でいちばん早い初日の出が、根室半島の納沙布岬かとおもったらそうではない。地軸の傾きの関係で、この時期だけは千葉の犬吠埼が日本でいちばん早い日の出になる。
 さて、この画像の中心に見えるのは風蓮湖である。根室半島の付け根にあるこの湖は、東西約20km、周囲は60kmほどの大きさで、水深は最大でも10mあまりしかない海跡湖である。汽水性の潟湖といってもよい。湖岸には湿原が広がっている。
 風蓮湖の南岸、東岸に濃い緑色にみえる部分があるが、ここは海岸段丘となっている。根室半島は標高40m以下の平たんな隆起海食台地が広い範囲を占めるが、その台地がここまで続いている。画像の北半分の海域は根室湾である。風蓮湖と根室湾の境には砂州、砂嘴が形成されている。この北にある野付崎(分岐砂嘴)と同様に、ここでも砂嘴の上に砂丘が形成されているが、海岸線には波消ブロックが置かれ、なんとも無粋な風景がここでもみられる。 


        <この画像の使用は、個人的な目的であってもご遠慮ください>
       画像データ LANDSAT-5   1984/10/05  RGB:TM321

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