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Vol.3−03   2001年03月号
「日本一の河岸段丘 新潟県津南町
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 「日本の地形レッドデータブック」の新装版が出た(小泉・青木編、古今書院 http://www.kokon.co.jp/index.html)。今月以降はしばらく、このレッドデータブックをネタに、「危機にある地形」を700km上空から眺めてみよう。とりあえず今月は、日本一の河岸段丘である。
 苗場山の北側に、日本一の河岸段丘はある(http://www.town.tsunan.niigata.jp/contents/kankojoho/kanko/dankyu.html)。「津南町は河岸段丘で町おこし」と少し前に報道されたことがある。町では、段丘の写真入りテレホンカードまで作って宣伝している。ところで、津南町の見事な河岸段丘群を眺めたり、写真におさめるのは容易ではない。広大すぎるのだ。遠景は、よほど好天で空気が澄んでいないと無理、近づけば段丘群が見えなくなるというぐあいだ。
 信濃川と中津川の合流点付近に9段の段丘が形成されている。段丘崖が中津川と並行して北西−南東向きに形成されているので、大部分が中津川によって形成された段丘と見られている。豪雪地でもあるこの地域には、スキーリゾートや温泉リゾートなどがあり、画像2の左下方にスキー場、下端の池の周辺にそれらの施設がある。ただ、田舎のリゾート地の宿命か、ここもそれほど流行っているような気配はない。段丘調査のついでに訪れたときは、なんだか閑散としていた。この地域がレッドデータブックに載ったのは、広大な段丘面に大規模なレジャー基地建設の動きがあるかららしいが、各地でリゾート施設が破綻するなか、いまでもそんな計画が生きているのだろうか。



画像1 新潟県南部、頚城・魚沼地方の合成画像



画像2 津南町の河岸段丘 (2000年 8月)段丘崖が細い緑色に見える。段丘面上に見える区画は水田である。


 <これらの画像の使用は、個人的な目的であってもご遠慮ください>   

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