Vol.4−10   2002年10月号
弓ヶ浜半島

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団 です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団 です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団 です。SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。


 中国山地ではかつて、山を切り崩しそれを川に流して砂鉄をとっていた。砂鉄の製錬のために木炭が必要とされ、そのために木が伐採されて山は荒れた。画像1の砂州は弓ヶ浜で、その東の付け根に河口を持つ日野川の上流では、江戸時代の「たたら製鉄」のため鉄穴流(かんなながし)による砂鉄採取が盛んに行われた。日野川の下流には山から流れ出た土砂が多量に堆積し、弓ヶ浜の砂州の成長を促したのだった。また運搬され土砂で河床が上がり米子平野ではしばしば洪水がおこった。
 弓ヶ浜の砂州は長さは20kmに達し、幅は4kmほど5m内外の標高をもつ。かつては砂州の部分に島があったが、日野川から排出する土砂が沿岸流によって運ばれ砂嘴状に堆積した。砂嘴は北西に向かって延びやがて島根半島に接して中海と美保湾を分離する砂州に成長したものとされている。ボーリング調査によれば砂の厚さは40mに達する場所もあるという。
         LANDSAT TM  RGB:542 1984.05.08
 

画像1 弓ヶ浜と大山 弓ヶ浜の東側の河川が日野川  弓ヶ浜の全長はおよそ20km
画像2 弓ヶ浜と中海、美保湾

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