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Vol.1-4   1999年10月号
「中国東北地方の砂漠

 中華人民共和国の北部には、広大な砂漠や沙地とよばれる半乾燥地域が広がる。ここに示した砂丘群もその砂漠のひとつを拡大したものである。この画像は、内モンゴル自治区の東部に位置するチーフォン(赤峰)の北方地域を示しており、一辺は約25kmである。中央の河川はシーリアオ川(西遼河)で、北方に流れる(この後東流し、やがて南下の後リアオトン湾に注ぐ)。沖積低地には植生がみられるが、その外側は活発に移動する砂丘地帯である。
 この砂丘は東側にのび、ホルチン沙地へと続く。ホルチン沙地は年降水量が約370mmで、その70%が6月から8月の高温時期に集中する。年間をとおして風が強いが、4月は飛砂を生じさせる5m/s以上の強風が多く、それが砂漠化を促進させるといわれている
。この画像は5月に得られたデータを処理したものだ。ようやく強風期が終わり、寒冷地に広がる砂漠地帯は短い夏を迎えようとしている。

        <この画像の使用は、個人的な目的であってもご遠慮ください>
       画像データ LANDSAT-5  D121-30 N43°/E120°付近  1996/05/15  RGB:TM321

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