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Vol.2−9   2000年9月号
「霧島火山群
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 先月号の地域から東に向かうと、この画像の地域に行きつく。ここ宮崎と鹿児島県境にある霧島火山群には、長径30kmほどの楕円形の範囲に20コあまりの火山や火口が分布し、第四紀のはじめ頃から現在に至るまで100万年以上にわたって活動が続いている。その活動史をひもとくと、第四紀初期に韓国岳(からくにだけ)付近に噴出した溶岩で盾状火山が形成され、その後再び噴出した溶岩で広大な盾状火山体できたとみられていている。そして今日に至るまで、この一帯では多数の火山活動が記録されている。最近の活動は東側の新燃岳や高千穂御鉢付近でみられるが、溶岩を噴出するタイプの噴火ではなく、火山灰の噴出や水蒸気爆発である。
 衛星画像には火口や火口湖がみられる。また、この地域の植生は山麓から山頂まで常緑広葉樹林−混交林−落葉広葉樹低木林−草地へと変化に富み、多様な火山地形とともに優れた景観をつくりだし、多くの温泉とともに一大観光地を形成している。
 


画像1 霧島火山周辺の衛星画像 
画像の範囲は約30km×20km

 <これらの画像の使用は、個人的な目的であってもご遠慮ください>   

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