地理学野外実習C(3年巡検) 
2005年10月25-28日 紀伊半島日置川 磯谷ゼミ

2005年の実習は南紀の日置川(ひきがわ)町で実施しました JR紀勢本線の各駅停車に乗って 紀伊日置駅に到着しました 宿は、熊野古道大辺路の宿場で由緒ある
安居(あご)という集落にありました 民宿「西」さんにお世話になりました 集落の中心にある居心地の良い宿でした 安居には熊野古道の日置川の渡しがあります 宿の向かいにあった南紀のシンボルカラーの中学校

付近の山に多いのはシイ林(右)やウバメガシ林(左)などの照葉二次林です

森林班は主にこのような照葉樹の里山で毎木調査を行いました 水辺班は宿より少し上流の一帯で各自のテーマで調査しました 一人は河辺林を中心とした河辺植生の調査を行いました 一人は水辺の最前線にみられる草原の調査を行いました
一人はアユなどの魚の分布とその生育環境の調査を行いました 海岸調査の班もテーマはさまざまでした 一人は海岸付近でのマツの分布と生育状況の調査を行いました 一人は猛禽類の分布・生態調査を行いました トビやミサゴなどを観察することができました
一人は海岸よりもやや内陸に生育する多年草の草原を調べました 南紀に多い岩石海岸 ハマナデシコが綺麗に咲いていました 調査の後は夕食をとてもおいしくいただきました 地元産イノシシの角煮
自家製野菜を使ったおいしい料理でした 夕食後のミーティング、まずは本日の調査の報告と議論を行い 翌日の調査計画を班ごとに考えます その後は夜遅くまで標本作成やデータのとりまとめを行いました 草本類の同定はとくに大変です
4日間、このレンタカーが活躍してくれました 清流の里、日置川町は 生物地理の絶好の実習地域でした