2010年9月6日〜13日
中国巡検(国士舘大学国際交流セミナー「中国遼寧省・河北省の都市と文化遺産」)が
内田順文先生の引率で実施されました。
                           

 

2010年9月6日(月)、4名の学生と1名の院生そして引率教員1名は、1130に成田空港出発ロビーに集合の後、1320発のCA952便で中国へ出発しました(写真1)。機は予定より1時間遅れの1635に大連空港に到着(写真2)。着後、大連港(写真3)と中山広場を見学後、最初の宿所(渤海明珠酒店)にチェックイン。中国での最初の食事は、市内で人気のレストラン「大地春餅店」で東北料理を堪能、おいしくいただきました(写真4)。
9月7日(火)、この巡検では朝寝坊はさせません。早朝630より、旧ロシア人街や天津街など、ホテル周辺の市街地を歩いて巡検(写真5)。朝食後の930、国士舘大学大連弁事処の趙毅さんと待ち合わせて、星海広場周辺を見学(写真6)後、タクシーで大連外国語学院へ行き、出迎えてくれた学院の学生4名と合流しました(写真7)。全員で昼食を摂りながら、自己紹介や学生同士の意見交換などの交流を行い(写真8)、1430旅順口市街へ移動。その後二〇三景区などを一緒に巡り(写真9)、夕食会の後、1930バスで大連の宿舎へ帰りました。

 9月8日(水)、2泊した大連に別れを告げ、800発の列車で瀋陽へ移動(写真10)。1200瀋陽到着後(写真11)、宿所(金都飯店)へチェックインの後、公共交通機関と徒歩で、北陵公園、故宮(写真12)、中街などを精力的に見学です。1830市内の人気の店で夕食を食べ(写真13)、大型スーパーを見学兼買い物をして宿所へ帰りました。学生たちも少しずつ中国に慣れてきたようです。

10
11 12

 9月9日(木)、900発の超高速鉄道(いわゆる新幹線)で山海関へ移動(写真14)。1100山海関駅到着後、天下第一関を見学(写真15)、1300老竜頭へ移動して1時間ほど見学(写真16)ののち秦皇島市へ車で移動、1430宿所(国際飯店)に到着。休む間もなく1500より市街を徒歩で巡検・探索しました(写真17)。1830夕食の後、宿所で「中国における景観と文化」のテーマで講義を行いました。

13 14
15 16

 9月10日(金)、730専用車で北戴河へ移動、鴿子窩景区(写真18)と老虎石水上公園を見学後、950承徳へ向かって出発。途中いくつかの少数民族の自治県を通過しながら(写真19)、7時間以上の長旅を経て1600承徳に到着しました。しかしここで休まないのが、この巡検。日没までの貴重な時間を利用して普陀宗乗之廟を見学です(写真20)。宿所(雲山飯店)へ移動・夕食後、さらに有志で1930より2100まで夜の承徳市街を巡検しました(写真21)。

17 18
19 20

 9月11日(土)、この日は終日徒歩による承徳市内の巡検です。750宿所を出て、外八廟と磬錘峰風景区(写真22)を巡りました。休む間もなく1400市街地へバスで戻って、次は承徳最大の見所である避暑山荘の見学です。ヘトヘトになりながらも広大な敷地を歩き、最後は高台から山荘を一望して巡検を終了しました(写真23)。1830より市内で夕食後宿所に帰り、「中国における世界遺産の意義」のテーマで講義を行いました。

21 22
23 24

9月12日(日)、この日は今回の巡検のハイライト万里長城を訪れる日です。幸い天気は快晴、730専用車で承徳を出発、高速道路に乗り1時間ほどで金山嶺長城風景区に到着。索道で長城付近まで登った後(写真24)、2人ずつの班に分かれて、それぞれ金山嶺長城を巡検・見学しました(写真25)。1250集合の後、再び専用車で北京へ。1520北京市内の餐庁で飲茶で昼食の後(写真26)、宿所(京倫飯店)へ移動。1650より希望者を連れて地下鉄を利用し(写真27)北京中心部を巡検。前門、天安門広場(写真28)、王府井などを巡って、2100宿所へ戻りました。

25 26
27 28
29 30
9月13日(月)、この日は最終日なので、2人一組の班に分け、1430まで自由行動としました。学生たちは自力で北京の世界遺産「故宮」(写真29)などへ行ったようです。1430ホテルロビーに全員集合の後、専用車で北京首都空港へ。1530チェックイン後、出国手続きを済ませ(写真30)、1725発のCA183で、1週間滞在した中国に別れを告げました。機は予定より30分遅れましたが、2150羽田空港国際線ターミナルに到着し、今回の海外巡検は無事に終了しました。
 今回の海外巡検を通じて、当初の目的としていた『旅の地理学』『レクリエーションと環境』の実践・実習としての役割は十分果たしたと思いますし、意図的に日本人観光客の少ない(しかし中国人観光客は非常に多い)観光地を目的地に選択したことで、現代中国や中国文化の実態をよりリアルに見られたことは貴重な体験であったと思います。また、学生の多くは中国が初めてであり、最初の頃こそ日本とあまりに違う中国の文化に当惑したり躊躇したりする場面も多かったようですが(とくに車優先のため歩行者信号が事実上機能しない「危険な」交差点にはショックを受けたようです)、最終日には引率者なしで街を自由に歩けるほどにまで順応することができました。帰国後すぐに新学期が始まったので、少し時間を空けざるを得ませんでしたが、近く反省会を兼ねた研修報告会を開催する予定であるので、その際に参加学生の感想や意見などを聴いてみたいと思います