2025年10月20~23日 佐々木ゼミ3年地理学野外実習C 沖縄県南城市とその周辺地域
| 佐々木ゼミの13名は,沖縄県南城市とその周辺地域において,農地からの赤土流出の調査,地すべり地形の発達過程の解明と地すべりの活動の評価,降雨の浸透能と地形形成の関係解明,海岸から高位段丘面までの斜面地形の特徴の把握,大地震時に想定される津波への住民意識と避難行動の聞き取り調査,海岸地形や構造物を考慮した津波ハザードマップの作成,城趾の位置と地形の関係,をテーマに実習を実施しました。秋雨前線が奄美地域に停滞し,毎日雨が降る中での調査となりました。 | |
| 写真1) お昼までに宿泊先のホテルに集合し,おのおの調査に出発します。雨の降る中での調査になるので,雨具を着込んでいます。 |
写真2) 降雨によって農地から水路に流出した赤土が海に流れ出て,海岸部の海面が茶色になっているのを確認しました。 |
| 写真3)と写真4) 農地を流れる水路において,河川水を採取しその中の浮遊土砂量を計測しました。また底質を採取し,SPSS(底質中懸濁物質含量)を計測します。足場から水面までの高さが高いところでは,採水器を用いて河川水を採取しました。 |
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| 写真5)と写真6) 採取した底質をメスシリンダーに入れて河川水で攪拌し,透視度を計測してSPSSを明らかにしました。各調査地点では,SPSSのほか,底質攪拌水のEC,pH,鉄イオン濃度を測定しました。
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| 写真7)と写真8) 初日の実習を終えて,ホテルでの夕食の様子。ビュッフェスタイルで沖縄の料理も堪能しました。 |
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| 写真9) 夕食後はミーティングを行い,その日の調査のとりまとめと翌日の計画を話し合いました。会議室を借りられなかったため,ミーティングは教員の部屋で行いました。終了後は各自の部屋に戻り,毎日夜遅い時間まで作業をしました。 | 写真10) 南城市にはグスク(城)の跡がたくさんあります。これは14世紀に存在したとされる糸数グスクにおいて城郭と地形の関係を調べているところです。 |
| 写真11)と写真12) 地すべり地形の踏査を行い,微地形の分布やその形態的特徴を記録しました。頭部の凹地では湧水が見られ,ガリーの幅や深さを調べて湧水量を算定しました。また,地すべり移動体内につくられた擁壁や路面に生じた亀裂を調べ,移動体の活動について考察しました。 | |
| 写真13) 南城市の地形は石灰岩が高位面をつくり,その下位の泥岩などが侵食され海岸に向けて急崖・急斜面となっています。そうした斜面の地形的特徴を調べました。 | 写真14) 津波に対する住民の防災意識を調べるため,聞き取り調査を行いました。これは佐敷冨祖崎の公民館で区長さんから説明を受けているところです。 |
| 写真15) 昼食はおのおの食べますが,コンビニでおにぎりやサンドウィッチを買ったりして済ませたり,お店に入ったりと様々です。これは沖縄ぞば専門店でのひとコマです。 | 写真16) 最終日の調査を終えた後,3日間宿泊したホテルで記念写真を撮りました。これで解散です。事故も無く無事に実習を終えることができました。おつかれさまでした。 |