学問カフェテリアSpecialレクチャー 地理・環境学://サンゴの海を守れ
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沖縄・石垣島の轟川流域の土地利用変化。この30年間で田が激減し、畑や裸地が増えている。
文・理融合。環境問題もカテゴリーに

具体的な例として、私がここ十数年、取り組んでいる“サンゴ礁環境の保全”を見てみましょう。そこでは、まず現在のサンゴ礁の生態系の状態を観察し、データとして把握します。そしてここ数十年間の人間による開発の歴史と、その影響でサンゴ礁に見られるサンゴや海草などの分布がどのように変遷してきたかを調べます。それだけをとっても文・理双方のアプローチが必要なことがわかるでしょう。

地理学という学問は、人間生活に関係のある自然現象を研究する「自然地理」、歴史や文化、政治・経済など人文現象を総合的に記述し、研究する「人文地理」、地域の自然・文化・産業を総合的・学際的にとらえる「地誌」に分かれています。こうした「自然地理」「人文地理」、さらに「地誌」に加え、人々を取り巻く環境、そして自然保護など具体的な課題についてのアプローチも必要となりつつあります。現実の問題に対してさらに一歩踏み込んでいくのが「地理・環境学」なのです。
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