野口 泰生
<専門分野> 都市気候、気候変化、植生分布
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<簡単な自己紹介>
地理学は人間の生活環境を構成する様々な要素(地形、気候、植生、経済、政治、歴史、文化など)について、特にその面的な広がり(分布)に注目する学問です。この広がりの中に何か法則性のようなものがないかを検討します。
地理学を大きく分けると、自然環境について学ぶ自然地理学と人文環境について学ぶ人文地理学がありますが、私の専門は前者で、その中でも地球を取りまく大気環境について、気候学という立場から研究しています。
現在特に関心のある問題は、都市の気候環境や気候変化です。日本各地には、150地点以上の気象官署や1300地点のアメダス観測地点がありますが、長年の気象データを様々な時間スケールでコンピュータ処理します。皆さんも、ぜひ地理・環境専攻で、我々の周囲に広がる様々な現象の中に規則性とか法則性あるいはその限界といったものを見つけてください。
<最近の研究>
2006 地理学の宿命とアメリカ地理学界の試み:本学地理・環境専攻主催「地理ワークショップ」立ち上げで考えたこと、国士舘大学地理学報告、No.14、1-22.
2006 北西太平洋の海面水温変動:ENSOおよび高緯度循環指数との関連、国士舘大学文学部紀要、39, 111-129.
<指導した卒論の例>
新潟県南西部周辺域における地上風系:1994年1月から12月を例に
東京のヒートアイランド現象と風の影響について
等々力渓谷のクールアイランド現象とそれが周辺に与える影響
八ヶ岳周辺域における冬期の地上風系
埼玉県秩父盆地における山谷風について