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<専門分野> 地理的イメージ、人文主義地理学、文化地理学
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 地理的イメージや人文主義地理学を専門分野としています。例えば「渋谷」や「金沢」や「スイス」という地名を聞いたときに、何か思い浮かぶものがあると思います。それが地理的イメージです。しかも、それはおそらく「北千住」や「川崎」や「バングラデシュ」について思ったときの内容とは違っているのではありませんか?実際、我々は日常生活の中で気付かぬ間に、ある場所に対してある決まったイメージを持つようになっているので、「吉野」は今も桜の名所であり、「田園調布」と名がつけばマンションの値段が上がり、「つくばみらい」のような新市名が誕生し、演歌の主人公は「北」へ向かう、などといった色々な現象が起こります。その辺のメカニズムを明らかにしようというのが主な研究テーマなわけで、いわば地理学と心理学と社会学との境界線に位置していると言えましょう。近年は、地理に関係するあらゆるイメージを扱うという点から、景観・風景、文化、観光などにも研究の興味を広げており、要するに自然・人文、政治・経済・文化・歴史、その他「何でもあり」の研究で、その意味では、各方面への雑多な知識の集まりであるとも言えた古代の地理学へ近づいているのかもしれません。

<簡単な自己紹介>
好きなもの:美しい風景、おいしい食べ物、よくできた物語、見事なオチ、心のツボをおさえた旋律、老荘思想、謎解き、水滸伝、炒飯、小ざとい女、知性のある人。

嫌いなもの:理不尽なこと、卑怯な奴、虚飾、嘘をつくこと・嘘をつかれること、予定が決められてしまっていること、ヨッパライ・ギャンブル・フーゾク。

趣味:趣味の数は中学のときから64種と決めてあり、その中でも料理はセミプロ級だと自負しております。旅も長続きしているもののひとつで、国外はまだまだ(77国650都市)ですが、国内はかなり回りました。車の通算走行距離も地球2周ぶん(80000km)を超え、毎年3000km位ずつ増えています。名古屋〜熊本1000kmを4日1/4で走破したのが最長記録です。もちろん愛車は自転車ですよ。コレクションは始めるときりがないので、できる限り手を染めないようにしていますが、音楽ライブラリー(約6000曲)や世界の一部の収集(600点を突破)などを始めてしまい、今では重荷となっています。多少自慢できるのは未来予知(易や占星学もやりますが、なかでもタロット歴は30年、占断的中率75-80%を誇ります)でしょうか。このほか、クイズ番組出場(戦績は4戦2勝、賞金商品獲得総額は約120万円)、漫画・アニメーション、怪獣・妖怪、神話・伝説、プロ野球、相撲、医学、などです。しかしどれも片手間なので、どれをとってもその道の達人には遠く及びません。

<最近の研究業績>
・アニメ映画の風景としての農村―宮崎駿・高畑勲作品に描かれた農村風景―.石原潤編『農村空間の研究(下)』大明堂, 429-444,2003.
・中国・四国・九州地方における都市の観光イメージについて―観光パンフレットを用いた場所イメージの定量的分析の試み―.国士舘大学地理学報告No.13, 1-16,2004.
・『日本の地誌2 日本総論U(人文・社会編)』[共著].146-152,2006.
・小京都の景観とイメージ―四国にある3つの小京都―.阿部和俊編『都市の景観地理 日本編2』110-115,2007.
・風景としての武蔵野―国木田独歩『武蔵野』を読む―. 国士舘大学地理学報告16号,57-63.2008.

<ゼミの内容>
 ゼミとは、卒業論文の作成に必要な知識と技術を身につけるための大切な授業です。今日のマスプロ化された大学教育の中で、唯一「学問」としての側面を残している科目だといってもよいでしょう。つまり、中世的な「師と弟子」「秘伝の伝授」といった色彩が、多少なりと存在するのです。ゼミの時間には、本を読んだり、人のノートをコピーしたりするような方法では、決して知ることのできない内容について教授することになります。そこをふまえた上で、大学生活の後半を有意義に過ごしたいと思う学生、充実感のある卒論を書くつもりの学生は来てください。きっと満足のいく論文が書けるよう、論文を書くために必要な内容を初歩から上級レベルまで、懇切丁寧に指導いたします。
 ただし当然のことですが、それはみなさん方が真剣な気持ちでゼミに参加すればのはなし。もちろん正当な理由の無い欠席・遅刻などいっさい認めませんので、ラクをして卒論を書きたいなどと思う不届き者は遠慮した方がよいでしょう。具体的には、地理イメージを扱う認知・行動地理学や、場所や景観を扱う人文主義地理学といった新しい地理学、さらに都市地理学・観光地理学・文化地理学といった人文地理学の実証的研究のほか、その他の雑多なテーマについても指導します。

<指導した卒論の例>
・代々木公園における利用者行動について
・東京の外国人宿に見る「日本文化」の演出
・地名変更に伴う地域への愛着の変化 ―埼玉県さいたま市を事例として―
・東京都台東区における子どもの遊び空間の三世代変化
・学校校歌における地理的景観イメージの表現 ―神奈川県川崎市を事例に―
・スパリゾートハワイアンズにおけるハワイイメージの形成
・九州北部の歴史的町並みにおける観光客のイメージ
・作家、三浦綾子が描いた北海道 ―故郷としての場所と信仰を深める場所―
・留学生の生活時間と空間行動 ―国士舘大学を事例に―
・奈良県明日香村における「ふるさと」演出と古都飛鳥観光の真正性
・調理法とメニューからみたインド料理店の特性 −東京都新宿区の事例−
・アジアを旅する日本人バックパッカーの実態から見た新しい旅のスタイル

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