国士舘大学には、文学部とイラク古代文化研究所を合わせると11人の考古学の専任教員がいます。これは日本の大学で最も多い人数だと言えるでしょう。この学会は、そうした教員や本学の卒業生、さらに一般の研究者を合わせて組織した学会です。研究活動として、「古代社会と技術部会」「古代社会と宗教部会」「西アジアの古代社会と宗教部会」の3つの柱を立て、総会と年3回の研究集会、さらに見学会などを行い、学生や一般の人達も自由に参加し、勉強できるような仕組みになっています。

 
 
 

平成15年度は以下のような活動を行いました。

平成15年度総会 (5月24日) 【記念講演】
  演題 山林寺院の発生と展開
  講師 吉田 美弥子氏(千葉県文化財センター)
  演題 武蔵国府の瓦
  講師 有吉 重蔵氏 (国士舘大学文学部講師)
見学会(8月23・24日) 香取神宮・鹿島神宮方面
第1回研究集会(9月20日)
【古代社会と技術部会】
  演題 国衙工房に見る鉄器生産について
     −常陸国国衙鹿の子C遺跡におけるあり方−
  講師 川井 正一氏(茨城県教育財団)

【古代社会と宗教部会】
  演題 福島県会津盆地の墨書土器
  講師 白岩 賢一郎氏(磐梯町慧日寺資料館)
第2回研究集会(12月13日) 【古代社会と技術部会】
  演題 土器から何がわかるか
  講師 福田健司氏(東京都教育庁埋蔵文化財係)

【古代社会と宗教部会】
  演題 宮城県の墨書土器‐多賀城下を中心に‐
  講師 吉野 武氏(宮城県教育庁文化財保護課)

【西アジアの古代社会と技術部会】
  演題 文字発生の考古学
  講師 常木 晃氏(筑波大学助教授)
第3回研究集会(3月13日) 【古代社会と技術部会】
  演題 古代東国の地域社会と土器の流通
  講師 田中広明氏(埼玉県埋蔵文化財調査事業団)

【古代社会と宗教部会】
  演題 長野県の墨書土器
  講師 金原 正氏(長野県教育委員会)

【西アジアの古代社会】
  演題 西アジアの印章‐スタンプから円筒へ‐
  講師 須藤寛史氏(早稲田大学文学部講師)