《学外研修について》

  考古・日本史学専攻では、学外研修は、2年生と3年生の時の2回行われます。私達の学年は、2年生の時に日帰りで千葉県へ行き、真言宗智山派大本山である千葉県成田山新勝寺と、近世の民家や町並みを原寸大で再現した千葉県房総の村、貴重な歴史資料を数多く展示した国立歴史民俗博物館を見学しました。3年生の時には、考古学と史料学に分かれて、それぞれ行き先は別になります。考古学は東北方面へ行きましたが、史料学では2泊3日で愛知県と三重県を訪れ、渡辺崋山の関係資料を展示した田原町博物館や、古くから皇室の尊崇と民衆の信仰を集めている伊勢神宮、伊勢神宮の関係資料を展示した神宮微古館、伊勢神宮に仕える未婚の皇女「斎王」の関係資料を展示した斎宮歴史博物館、三種の神器の一つ草薙神剣を祀る熱田神宮などを見学しました。先生方と一緒に見学できるので、分からないことや知りたいことがあったらすぐに質問ができて、何倍も楽しめます。

 学外研修の目的は、卒業論文のテーマ探しや、それに活かせる知識を養うことであり、2度の研修の後には、それぞれ卒業論文についてのレポートや中間報告を提出することになります。そのため史跡や博物館を見学する際は、それなりの目的意識をもって臨まなければならないと思います。ですが、最初から最後まで生真面目に目的意識を持ちながら参加しなければいけないわけでは決してありません。堅苦しい旅行ではなく、高校時代の修学旅行のような雰囲気で楽しめます。様々な人とより身近に接する機会が多いので、講義だけでは知り得ない先生方の側面を知ったり、今まで話したことのない同級生と話して友人になったり、ゼミの仲間とお酒を交えて会話に熱をあげたりと、普段では味わえない経験ができます。そんな楽しい時間とともに、多くの史跡や歴史資料に触れ、多かれ少なかれ様々なことに疑問や興味を抱くことでしょう。それらを自分の中で時間をかけて育て、卒業論文のテーマにしていくことができればいいと思います。

 この研修旅行は、皆さんにとって勉学の面でも遊興の面でも、とても有意義な旅行になると思います。考古・日本史学専攻に入学した折はぜひ参加して、思い切り楽しんでください。

4年 土澤美雪

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年/月 学年・行き先
2004年4月 宮城県仙台市周辺(2年)
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