山西大学学術交流セミナー
平成23年9月1日から12日まで、協定校山西大学と学術交流セミナーを行った。これまで蘇州大学と派遣6回、受入1回、台湾国立中山大学と派遣2回、受入1回、それぞれ交流セミナーを行ってきたが、山西大学とは初めてである。
今回の交流セミナーでは以下の3点を目標とした。
1)これまで学んできた中国語のレベルを向上させ、実践的に駆使する
2)史蹟・詩蹟を見学して、感動を「漢詩」で表現する
3)創作した「漢詩」を毛筆で書く
日中教員の基調講演・研究発表・書道実技をはじめとして、大学構内、太原市内、郊外の多福寺・晉祠・平遙古城などで研修を行い、参加学生たちは、移動のバスの中でも藤田梨那の指導のもとで中国語の練習を行い、宿舎では鷲野正明の指導のもとで作詩に取り組んだ。
短期間集中することによって、中国語のレベルは目に見えて上がった。最終日には、全員の学生がメモを見ず「昨日の活動」を中国語で発表できるようになった。漢詩も初めて作る学生がほとんどであったが、真剣に取り組み、良い詩ができた。太原最終日の作品発表会では、学生がそれぞれ漢詩作品を毛筆で書き、中国語と訓読で発表し、講評し合った。
これまでのセミナーでは漢詩を作って発表するだけであったが、今回新たに作品を墨書することで、学生にとっては座学で事足れりとする日常から、新たなことに挑戦する「楽しさ」を体験し、「何でもやればできる」ことを実感した。
作品発表のとき、李星元教授が学生の目の前で、一人一人に漢詩の名句を墨書してプレゼントするという心配りもあり、学生にとっては何よりの宝となった。
初期の目的を達成し、大きな成果をあげることができたのは、山西大学の受け入れ役の李星元教授(書家)、陳春香教授(日中比較文学)、公私に亘って世話役を務めた堀川英嗣先生(日本語学科教員)、またチューターとして参加した山西大学の学生の献身的な協力があってのことである。
李教授の計らいで、山西大学芸術学院書法研究所を訪ねて所長の劉維東教授の指導を受けたり、中国で三指に屈せられる大書家・姚奠中先生(99歳)の自宅へ招かれたり、陳教授の計らいで文学院院長の郭萬金教授、またその指導教授である劉毓慶教授とお会いすることができたのも、望外の成果である。
参加学生にとっても、また鷲野、藤田にとっても、充実した研修であった。
なお、本セミナーの企画は本学国際交流委員会で承認され、さらに日本学生支援機構(JASSO)に認可され、奨学金が交付された。
1、参加者
国士舘大学
教員 文学部教授 鷲野 正明
文学部教授 藤田 梨那
学生 人文科学科2年 園田 誠 文学部中文3年 濱野 希
文学部中文3年 水谷 美佐 文学部中文3年 廣田 賢三
文学部中文3年 長島 勇太朗 文学部中文3年 江刺家 康二
文学部中文2年 日向野 祐介 文学部中文2年 山田 愛
文学部中文2年 島田 青菜 文学部中文2年 河野 幸彦
文学部中文2年 岡田 晴信 文学部中文2年 片川 直人
文学部倫理2年 過能 洋平 文学部中文1年 中玉利 誠一
文学部中文1年 原 良枝
*特別参加 北京師範大学交換留学生 文学部中文3年 矢澤絵里奈
山西大学
教員 書法研究所研究員 李星元
文学院教授 陳春香
日本語学院 堀川英嗣
学生 馮 茂民 李 唐 段 珺珺
馮 淑華 牛 佩 李 洁
王 婧 郭海萍 安 敏劉
玉華
日中学生交流風景
2、活動日誌
6月24日 参加者募集掲示
7月22日 第1回ガイダンス 保険申し込みと中国語課題
7月29日 第2回ガイダンス
@ 中国語課題発表 自己紹介、常用会話発音練習
A 漢詩の作り方 資料配付
*部屋割りとグループ分け
8月17日 山西大学の李先生と連絡、空港への迎えのバス等について調整
9月1日 10時55分 成田発
13時50分 北京着 晴れ
18時10分 北京発
19時10分 太原着 雨。李星元老師、陳春香老師、外事処の王亜峰先生の出迎えを受ける。
9月2日 曇りのち晴れ
9時より10時30分 基調講演 鷲野正明「日本漢詩の歴史と変遷」(専家公寓2階会議室)
10時30から10時50分 質疑応答
11時より11時40分 基調講演 陳春香「中国の節日と漢詩」
12時まで 質疑応答
12時から1時30分 日中の学生交流。
13時から14時
研究発表 藤田梨那
「夏目漱石と漢詩」
14時40分から15時まで質疑応答
15時から15時50分 「姚奠中芸術館」見学
16時20分から17時20分 山西大学美術学院見学
書法研究所で書道実践。鷲野、劉維東、李星元、堀川英嗣が
書をかく。
17時30分から40分 山西大学書法美術研究所名誉所長、99歳の姚奠中先生のお宅を訪ねる
18時から日中の学生と交流・夕食。「百姓漁村」。
9月3日 雨
9時から12時 山西博物院
12時30分から イタリアンバイキングで昼食。食後歩いて孔子廟へ。
14時から15時まで 孔子廟見学
* 以下自由行動の予定だったが、大雨のためグループごとにタクシーで宿舎へ。宿舎で各自学習。
* 鷲野は堀川氏の案内で、文贏公園で傅山関係の碑を見たあと、開化寺古玩市場で骨董・古書を見る。
ついで碑林公園へ行き、傅山の碑を見る。
* 夕食は、各自。
9月4日 晴れ
9時から10時5分 鷲野正明「漢詩創作講座」
10時20分から12時 藤田梨那「中国語実践講座」
文学院・日本語学科の学生と、会話練習
12時から13時 食事 学術交流中心
13時から 李星元教授「書道講義」並びに書道実習
書道には「臨池」「博学」「悟道」「霊感」が必要なこと、
芸術は「矛盾」の調和であることを説き、その後学生に
一文字ずつ毛筆で書かせ、それを李先生が丁寧に評釈し、
どうすれば芸術になるかを解説。
学生の眼が輝き、時間の経つのも忘れた。
18時 夕食と交流
9月5日 晴れ
9時 出発 双塔寺の近くまで行ったが、道路工事のため不可。
10時20分 純陽宮 月曜日休みのため中に入れず。
11時 崇善寺
11時45分 昼食 「大同刀削面」
13時20分 多福寺
多福寺集合写真 紅葉楼
14時40分 竇大夫祠
16時15分 山西大学外事処へ
19時 夕食 全晋会館
21時 山西大学文学院院長・郭萬金氏が、陳春香先生と宿舎に訪れる
9月6日 曇りのち雨
9時 出発
*移動のバスの中で、学生一人一人「昨日の行動」を中国語で発表。
発音を繰り返し練習し、藤田の質問に答える
10時 晋祠 ガイドの説明を聞いたあと、自由散策。(入場料は一人70元)見所が多く時間が足りなかった。
12時 食事 龍源酒楼
12時 天龍山 山頂から石窟を見ながら下る
17時 帰宿
19時 作詩勉強会
19時30分 夕食と交流 「聖道烤肉店」
9月7日 晴れ
9時 出発
*移動のバスの中で、学生一人一人「昨日の行動」を中国語で発表。発音を繰り返し練習し、教員の質問に答える。
11時 平遙古城
12時 古城内の雲錦城で昼食
14時20分 長昇源炉食ヲにて黄酒の製造工程を見学
15時30分 喬家大院
18時30分 帰宿舎
19時〜24時まで作詩指導
9月8日 晴れ時に小雨
学生は各自作詩
鷲野は8時30〜12時 純陽宮、清新古寺、山西古籍出版へ
藤田は他大学へ表敬訪問
12時〜14時 文学院院長の郭萬金教授、劉毓慶教授、陳春香教授、堀川先生、陳先生の助手、藤田、鷲野と、南江飯店で面談。
14時30分〜16時10分 作詩指導
16時30分〜 作品をパソコンに入力、明日の発表会の準備
21時ころ 李先生が書道用の紙を宿舎まで持参。
9月9日 曇りのち雨
9時〜 漢詩作品を毛筆で作品化 堀川先生が筆と紙を用意し、実技指導。
14時 中国語会話練習
14時30分〜 作品発表。自詠詩を毛筆で書いた作品を掲示し、中国語と訓読で発表。鷲野、詩の講評。
*李先生が、学生一人一人のために名句をその場で書き、学生に贈呈。
18時〜 お別れ会 李星元、陳春香、劉維東、堀川の諸先生が出席。
21時〜 北京移動の準備
9月10日 小雨
8時 宿舎を出発
10時 北京へ
15時 ホテルを出発
16時 郭沫若記念館 郭沫若は、藤田梨那の祖父。入場料は無料。
17時から18時 景山公園 紫禁城を一望し、その歴史を説明。
郭沫若記念館で 景山公園
18時以降は、自由活動 中国語実践練習
9月11日 晴れ
9時出発 バスの中で、中国語会話練習
11時30分 居庸関
13時 昼食
14時10分 出発
15時30分 西単着 自由行動 中国語実践練習
18時30分 中国研修最後の晩餐
9月12日(月)
9時 ホテルをチェックアウトして出発
*バスの中で中国語会話練習。
学生はメモを見ずに「昨日の一日」を中国で言えるようになった。
9時30分 孔廟、国子監を見学
11時30分 「金鼎軒」で昼食
15時20分 北京空港から帰国の途につく
19時50分 成田着 課題を確認して解散
3、漢詩作品
鷲野正明
早晨散策 九月二日 早晨散策
古都小雨早晨涼 古都 小雨 早晨涼し
信歩獨行幽興長 歩に信せて獨り行けば 幽興長し
垂柳微揺風到處 垂柳 微かに揺らぎ 風到る處
數聲鳥語野花香 數聲の鳥語 野花香し
呈陳春香老師 九月二日 陳春香老師に呈す
雨餘翠柳弄秋陽 雨餘 翠柳 秋陽を弄し
白露將來涼又長 白露將に來らんとして涼又た長し
懇説名詩幽興足 懇ろに名詩を説きて幽興足り
樓中盎盎溢春香 樓中盎盎 春香溢る
到太原經三日始訪文廟遇大雨 九月三日
太原に到りて經ること三日 始めて文廟を訪ねて大雨に遇ふ
高士曾言到異郷 高士曾て言ふ 異郷に到らば
先訪文廟後觀光 先づ文廟を訪ひて後に觀光せよと
今天大雨水侵路 今天 大雨 水 路を侵し
不得歸家空佇堂 家に歸るを得ず 空しく堂に佇む
呈李星元老師 九月四日 李星元老師に呈す
臨池博學作良箴 臨池 博學を良箴と作し
悟道性靈翔又深 悟道 性靈 翔りて又た深し
師教諸生書法要 師は諸生に教ふ 書法の要
墨香溢室染詩心 墨香室に溢れ 詩心染む
到純陽宮不能入 九月五日 純陽宮に到るも入る能はず
多車混沌不能前 車多く 混沌として前(すす)む能はず
乃到公休空只憐 乃ち到れば公休 空しく只だ憐れむ
聞道傅山碑石在 聞道(きく)ならく 傅山の碑石在りと
覗看門内獨留連 門内を覗ひ看て獨り留連す
多福寺 九月五日 多福寺
小狗狎遊境内中 小狗狎れ遊ぶ 境内の中
鳥鳴樹上一巣籠 鳥は鳴く 樹上 一巣の籠
將殘壁面墨香跡 將に殘せんとす 壁面 墨香の跡
正是眞山手跡巧 正に是れ眞山手跡の巧
晉祠雲陶洞 有傅山對聯 九月六日 晉祠雲陶洞 傅山の對聯有り
緑樹摩天浄域雄 緑樹天を摩して浄域雄なり
泉流穿地玉玲瓏 泉流地を穿ちて玉玲瓏
雲陶捜得明珠句 雲陶 捜し得たり 明珠の句
忽入眞山情趣中 忽ち入る 眞山 情趣の中
天龍山 九月六日 天龍山
石磴下如龍背行 石磴下ること龍背を行くが如し
雲迷風冷暗愁生 雲迷ひ風冷やかにして暗愁生ず
磨崖大佛千年跡 磨崖の大佛 千年の跡
慈眼深藏無限情 慈眼深く藏す 無限の情
平遙古城 九月七日 平遙古城
狗眠小巷晝猶閨@ 狗は小巷に眠りて晝猶ほ閧ゥなり
路畔草枯秋色殘 路畔 草枯れ 秋色殘す
信歩尋君追舊影 歩に信せて君を尋ね 舊影を追ふも
道窮空返暮雲端 道窮まりて空しく返る 暮雲の端
藤田梨那
遊平遙 平遙に遊ぶ
城牆百里抱平遙 城牆百里 平遙を抱く
瓦蓋千重景氣饒 瓦蓋千重 景氣饒(ゆたか)なり
忽有小兒拍手笑 忽ち小兒の手を拍ちて笑ひ
桃園ク裡來相邀 桃園ク裡 來りて相邀(むか)ふる有り
訪晉祠 晉祠を訪ぬ
晉水出天龍 晉水 天龍に出で
涓涓繞翠峰 涓涓として翠峰を繞る
水娘何處在 水娘 何れの處にか在る
瓮口任泥封 瓮口 泥封に任す
天龍山 石窟 天龍山 石窟
深山藏古寺 深山 古寺を藏し
百佛灑清塵 百佛 清塵を灑ぐ
幾度秋風過 幾度か秋風過ぐ
高香今亦新 高香 今亦た新たなり
園田誠
懷古 懷古
古都情趣値千金 古都の情趣 値千金
風冷閑聞雨滴音 風冷やかにして閑かに聞く 雨滴の音
晉國已亡傳覇業 晉國已に亡びて覇業を傳ふ
文公遙想夢中尋 文公 遙かに想ひて夢中に尋ねん
江刺家康二
變臉 變臉
晩餐杯酒十分加 晩餐 杯酒 十分加はり
人上舞臺演技誇 人 舞臺に上りて 演技を誇る
一瞬回頭顔面變 一瞬 頭を回らせば 顔面變じ
白紅緑紫亦豪奢 白紅緑紫 亦た豪奢
長島勇太朗
晉祠 晉祠
晉祠始到滿山秋 晉祠 始めて到る 滿山の秋
泉水澄明緑樹稠 泉水澄明 緑樹稠し
人去池邊孤静坐 人去って 池邊 孤り静かに坐せば
殘蝉鳴出鯉魚遊 殘蝉鳴き出だして鯉魚遊ぶ
過能洋平
登山 登山
遠上崛圍天籟鳴 遠く崛圍に上れば天籟鳴る
斷崖岩落杳前程 斷崖 岩落ちて 前程杳(はるか)なり
轉頭谷底人家在 頭を轉ずれば 谷底 人家在り
窓下一燈寒意生 窓下の一燈 寒意生ず
廣田賢三
秋夜 秋夜
西風徐到夜悠悠 西風徐ろに到り 夜悠悠
窓畔閑人易感秋 窓畔 閑人 秋に感じ易し
舊約再思明月下 舊約 再び思ふ 明月の下
庭前寂寂草蟲幽 庭前寂寂 草蟲幽かなり
矢澤絵里奈
多福寺 多福寺
雨餘溽暑市街中 雨餘の溽暑 市街の中
郊外遠來多福宮 郊外遠く來たる 多福の宮
犬吠鳥鳴花又發 犬は吠え鳥は鳴き 花又た發(ひら)き
山巓獨立已秋風 山巓 獨り立てば已に秋風
水谷美佐
古木 古木
古木斜傾葉葉蒼 古木斜めに傾むきて葉葉蒼し
凛然巨幹對朝陽 凛然たる巨幹 朝陽に對す
三千年月松風裡 三千の年月 松風の裡
仙境清清白菊香 仙境清清 白菊香る
濱野 希
古都 古都
古都遠到獨悠悠 古都 遠く到りて 獨り悠悠
寺院蕭然仙境幽 寺院蕭然 仙境幽なり
僧斷俗縁懷積善 僧は俗縁を斷ちて積善を懷ひ
風揺緑葉涼味流 風は緑葉を揺らして涼味流る
島田青葉
天龍山 天龍山
斷崖徐下渺天涯 斷崖 徐ろに下れば 天涯渺たり
石佛無頭敬慕加 石佛 頭無きも 敬慕加はる
飛鳥悠然何處去 飛鳥悠然 何れの處にか去る
我同欲返只長嗟 我同(とも)に返らんと欲して只だ長く嗟くのみ
岡田晴信
晉祠 晉祠
晉祠遠到水潺湲 晉祠 遠く到れば 水潺湲
處處巡行幾度攀 處處 巡り行きて 幾度か攀づ
獨坐亭中泉玉看 獨り亭中に坐して泉玉を看れば
疲勞忽忘入仙環 疲勞 忽ち忘れ 仙環に入る
片川直人
歸路 歸路
郊外乘車宿舎歸 郊外 車に乘りて宿舎に歸る
夕陽將沈尚依依 夕陽 將に沈まんとして 尚ほ依依たり
自窓遠望人何處 窓自(よ)り遠く望めば 人は何れの處ぞ
稜線入空孤鳥飛 稜線 空に入りて 孤鳥飛ぶ
山田 愛
觀白璧 白璧を觀る
博物館中陳萬華 博物館中 萬華を陳(なら)ぶ
編鐘編磬寶無涯 編鐘 編磬 寶涯(かぎり)無し
相如完璧傳偉業 相如の完璧 偉業を傳へ
今尚似存開白花 今尚ほ存して白花開くが似(ごと)し
中玉利誠一
山色 山色
微風揺葉更蒼蒼 微風 葉を揺らして 更に蒼蒼
雨滴如珠映夕陽 雨滴珠の如く 夕陽に映ず
月下窓邊孤坐處 月下窓邊 孤り坐する處
此情此景不能忘 此の情 此の景 忘るる能はず
原 良枝
上崛圍山 崛圍山に上る
郊外登山草樹荒 郊外 山に登れば草樹荒る
周遭幾度野風涼 周遭すること幾度か 野風涼し
忽看穿岩小花發 忽ち看る 岩を穿ちて小花發くを
欲摘不能空斷腸 摘まんと欲すれども能はず 空しく斷腸
河野幸彦
天龍山(三・四句) 天龍山
天龍山上獨望處 天龍山上 獨り望む處
靄靄煙霞似羽衣 靄靄たる煙霞 羽衣に似たり
日向野裕介
編鐘(三・四句) 編鐘
遙想宮中人集處 遙かに想ふ 宮中 人集う處
編鐘大小異音階 編鐘の大小 音階を異にす
4、自詠自書作品と李星元教授からのプレゼント