※ 「今月の衛星画像」 2016年のテーマは 世界の湿地 です ※

Vol.18
-04    2016年04月号

松川浦  津波で被災した潟湖と湿地

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

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 2016年のテーマは、「日本の湿地」です。衛星画像を使って、日本の湿地を見てまわりましょう。


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   松川浦は潟湖タイプの湿地といっていいだろう。南北5km、東西3kmほどの広がりを持つ潟湖である。北側に海に続く水路があり水深5m程度であるが、潟湖の大部分は1m程度の浅い部分が占めている。古くは東北大学にいた地形学者のフィールドであり、最近では水産関係者により低質の性質などが報告されている。海と潟湖を隔てる砂州は最大でも幅100m程度しかなく、かつては砂州に水路(河口)があり海につながっていたという。この砂州は、2011年3月11日の東日本大震災による津波で破壊された。潟湖の背後にある陸地も大規模に冠水してしまった。
     
     
  画像1 津波被災直後の松川浦 2011年3月14日 ALOS RGB:321    松川浦 オープンストリートマップによる 
 
   
   
  画像2 松川浦相馬市周辺の東日本大震災直後の画像   2011年03月14日 ALOS RGB:321
 
 
 
  画像3 現在の松川浦相馬市周辺の画像   2015年08月06日 LANDSAT8 RGB:453+8 のパンシャープン画像
 
   
   写真1 破堤した砂州 すでに仮修復されている(左が外洋) 2011年11月撮影   写真2 松川浦の潟湖内に打ち上げられた漁船 2011年11月撮影 
   
   
  写真は2011年11月 長谷川均撮影