※ 「今月の衛星画像」 2019年のテーマは Google Earth Engine で変化を追う です ※
 Vol.21
−04    2019年04月号

ペルシア湾の人工島

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2019年はGoogle EarthEngineを使用します

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 2019年のテーマは、「Google Earth Engineで変化を追う」です。


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 赤丸は画像の位置を示す    
 全長1000qののペルシア湾は、20世紀になって油田の開発が始まるまで、真珠の採取で有名な海域だったそうです。古来、真珠は、コショウ同様、オリエントを代表する富のひとつでした(真珠の世界史 中公新書)。
 この湾岸に、新しい富の象徴ともいえる人工島が建設され始めたのは2001年のことです。アラブ首長国連邦のドバイでは、パーム・ジュメイラ、パーム・ジュベル・アリ、ザ・ワールド、デイラ・アイランドと矢継ぎ早に建設され、別荘や高級リゾートホテルが建設されてるそうです。さらにドバイでは、ザ・ユニバースという「太陽系・銀河系」をイメージした新しい人工島の建設も始まっているそうです。ちなみに、パームはヤシの木を、ワールドは世界地図を模しています。
 少し前のことですが、ドバイを飛び立ちヨルダンへ向かう飛行機に乗った時、いつもはサウジアラビアの内陸部を飛ぶのに、この時は違う経路を取りペルシア湾の南岸に沿って飛行したことがありました。私はいつものように窓際に座っていたのですが、眼下にドバイとは違う人工島が見えました。後で探すと、バーレーンの南東岸にも新しい人工島が建設されているとのことでした。
 バーレーンの人工島は、ドゥラ・アルバーレーンというそうで、ここも主な顧客は海外を含めた富裕層だということです。それにしても、宇宙から見た人工島は、いかにもという平面形ですね。これは中東だけの話ではなく、例えば日本の沖縄では「マンタ型」が多いです。世界の人工島のデザインは、時がたてばお笑いのネタにされるような奇をてらったデザインが流行りのようです。
   
     
  画像1 Google Earth Engine でみたドバイ西岸の人工島群。いちばん南は、パーム・ジェベル・アリというが、この直径は約6キロほどである。
埋め立ての経過を見るためには、動画を参照してください
ここをクリックしてWMV動画を再生してください
   
   
  画像2 Google Earth Engine でみたバー連何東岸の人工島.人工島の先端までは、約4キロほどあります。画像1とは縮尺が異なることに注意してください
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