※ 「今月の衛星画像」 2016年のテーマは 世界の湿地 です ※

Vol.18
-08    2016年08月号

東京湾最大の塩性湿地 -盤州干潟-

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

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 2016年のテーマは、「日本の湿地」です。衛星画像を使って、日本の湿地を見てまわりましょう。


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 盤州干潟は、小櫃川の三角州の先にある。ここは、小櫃川の河口に広がる東京湾最大の干潟で、広大な塩性湿地で、干潮時には1400haが顔を出すという。周辺は埋立地が広がる。この湿地もかつて開発計画があり、製鉄事業のため小櫃川の水を製鉄所の冷却水に流用するための施設を建設したという。しかし、製鉄所の計画は頓挫し、その施設(浸透実験池)が大きな目玉のような池として放置されている(グーグルアースで見てください)。河口にアシ原があるため稚魚や甲殻類が生息し、それをエサとする野鳥が飛来する地でもある。かつては有名なハマグリの産地だった。東京湾にある干潟としては、対岸に野島海岸周辺や多摩川の河口干潟があり、湾奥に三番瀬、そこから南に向かって谷津、盤州、富津干潟などが分布する(画像1)。
 
 画像1 東京湾とその周辺の干潟 2015年8月のLANDSAT 画像 RGB:321+8 
画像2 盤州干潟と塩性湿地 2015年8月のLANDSAT 画像 RGB:321+8