※ 「今月の衛星画像」 2011年のテーマは 世界の湖沼 です ※

Vol.13−12    2011年12月号

「屈斜路湖と摩周湖 道東の一大観光地

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。

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 2011年のテーマは、「世界の湖沼」です。衛星画像を使って、世界の「湖沼」を見てまわりましょう。


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 今年の最後を飾るのは日本を代表する湖の一つ、屈斜路湖と摩周湖です。二つの湖は弟子屈町(てしかがちょう)にあります。火山や温泉に恵まれたこの地は、明治時代に始まった硫黄の採掘がきっかけで道路がつくられ、地域の基盤が整ったといわれています。その後に温泉などが開かれ北海道を代表する観光地へと発展してゆきました。二つの湖は火山湖で、屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。面積は約80km2、最大水深は118mほどです。湖の畔には誰もが入れる露天風呂があり、筆者は若いころ冬の寒い時期に入った記憶があります(たぶん屈斜路湖だったと思います)。いっぽうの摩周湖は、面積約20km2、水深は212mのこれもカルデラ湖です。かつては世界一の透明度(41.6m)だったといいますが、現在では半分程度まで低下したといいます。低下した理由は様々な説があるようで、いまだに特定されていないそうです。屈斜路湖周辺の火山活動は、およそ100万年以上前から始まったとされていますが、この周辺の火山やカルデラ湖がおおよそ現在のようなかたちになったのは数万年前から数千年前のことのようです。

画像1 十勝平野、弟子屈町と根釧原野西部  1991年8月29日

画像2 屈斜路湖と摩周湖 2006年8月6日のLANDSAT RGB:321