※ 「今月の衛星画像」 2013年のテーマは 世界の森林 です ※
Vol.15-12
2013年12月号
「シドニー近郊の大規模森林火災」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2013年のテーマは、「世界の森林」です。衛星画像を使って、世界の「森林」を見てまわりましょう。
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
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2013年10月17日に、オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州の何か所かで大規模な森林火災が発生した。警察は複数件の火事を起こした疑いで数人の子供を拘束したが、強風で電線がたわんで起きた火事もあるという。また、別の報道によれば軍の演習が出火元になった疑いもあるという。火災は少なくとも56ヵ所(別の報道では60ヵ所以上)10万9000ヘクタール以上に燃え広がっているという。火災が発生した当時、オーストラリアでは春を迎えたばかりの時期だった。今年の冬は特に雨が少なく乾燥していたことも火災が大規模になった一因と考えられているようだ。この火災は、近年この地域で発生した山火事の中でも最悪の火災となった。火災を撮影した動画は、このページで見ることができる。オーストラリアでは雷などが原因の自然発火を含めて森林火災がきわめて多い。自然発火による森林火災を自然のサイクルの中の現象ととらえるという見方をする研究者も多いようで、これは6月で紹介したイエローストーンの森林火災と同様である。以前、本地理学教室で講演をしていただいたQueensland
UniversityのDr. Iraphne Childs先生もこの分野の研究者である。画像1~3にこの森林火災の一部の地域で,火災前後の画像を示した. |
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画像1、2 森林火災の前後の画像 2013/06/30 と2013/11/05の画像.画像2(右)の白枠内が火災跡地で画像3の範囲. |
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画像3 森林火災後の画像 2013/11/05 LANDSAT 8 RGB::453+Band8で合成したパンシャープン画像.青く示した部分が火災跡地. |
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