※ 「今月の衛星画像」 2009年のテーマは 街、都市 です ※
Vol.11−02 2009年02月号
「サンフランシスコ(San Francisco) 」
このページはブロードバンドを使ってご覧ください。画像はWeb用に画質を落としています。
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。
2009年のテーマは、「街、都市」です。衛星画像を使って、世界の街や都市を見てまわりましょう。
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
およそ200km四方を捉えた画像1には、多くの地理ネタが詰まっています。この一枚を教材にして(あるいは、この画像で見られる現象をネタにすれば)、数科目の地理の講義がかるく一年はできるのではないでしょうか。今月はその中から、サンフランシスコ周辺を拡大して見ることにしましょう。
サンフランシスコは、長さ80kmほどのサンフランシスコ湾の北に突きだした半島の北端にあります(画像2)。対岸にオークランド、サンフランシスコ湾南端の内陸側にはシリコンバレーで有名なサンノゼがあります。サンフランシスコ湾は、サンアンドレアス断層と併走するヘイワード断層の間にあります。湾奥の沿岸に色が変わった部分がありますが、古い塩田の跡地や湿地です。浅海の過剰な埋め立てや湿地の保護活動にふれたいところですが、話しをサンフランシスコに戻しましょう。
坂道をトコトコ走るサンフランシスコのケーブルカーはあまりに有名ですが、市街地は数十もの丘の上に形成されておりいたるところに坂道があります。画像3をみれば、緑に覆われた丘陵地がわかるでしょう。半島を縦横に横切る大通りによって、サンフランシスコはいくつかの地区に分けられています。東側を南西方向に走る大きな通りがありますが、これはマーケットストリートといいます。この北側は商業地区(ダウンタウン)で、南側は古くから発達した地区と工業地区になっています。ダウンタウン北部と西の丘には、高級住宅地が広がっています。ダウンタウン南西部はヒスパニック地区で、近くには黒人地区、またダウンタウンには観光客が必ずといっていいほど訪れるチャイナタウンやジャパンタウンもあります。
画像1 サンフランシスコ周辺をとらえたLANDSAT画像 1999/07/07 |
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画像2 サンフランシスコ湾とその周辺地域 LANDSAT 1999/07/07 | |
画像3 サンフランシスコ市 1999/07/07 半島の北端にゴールデンゲートブリッジ、東岸の橋は、オークランドへ続くベイブリッジ |
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写真1 ベイブリッジの南側上空から見たサンフランシスコ 左奥にゴールデンゲートブリッジ 1991年長谷川撮影 |
画像4 写真1と同じアングルで見た現在のサンフランシスコ Google Earthによる |