※ 「今月の衛星画像」 2012年のテーマは 世界の三角州 です ※

Vol.14−02    2012年02月号

「コロラド川の三角州

このページはブロードバンドを使ってご覧ください。画像はWeb用に画質を落としています。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。

「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙航空研究開発機構 (旧宇宙開発事業団)です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。

「今月の衛星画像」バックナンバーを見る

「今月の地理写真」バックナンバーを見る


 2012年のテーマは、「世界の三角州」です。衛星画像を使って、世界の「三角州」を見てまわりましょう。


※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。


  ロッキー山脈に源を持ち、上流部でグレンキャニオン、グランドキャニオンなどの大渓谷を形成して流れ下るコロラド川は、中流で農業用水や生活用水として大量に取水され最下流部のメキシコに入る頃には水量も減り、カリフォルニア湾に注ぎ込む頃にはほとんど水はなくなっていう。全長2334kmのうち、1600kmの間はいくつもの渓谷を下るが、乾燥・半乾燥地域の開発のために巨大なダムが各所に造られこの川の水は残すところなく、最後の一滴まで使い切られているというところだろう。最下流部のデルタを衛星画像で見ると、右岸(西側)は干上がって塩分が地表を覆っているように見える(画像2)。左岸(東側)のソノラ砂漠との間は、比高100m程に達するという(画像3)。
Oscar K. Huh, James M. Coleman, and Dewitt Braud (2007),The Colorado River Delta: Regional Geomorphology and Sedimentary Processes,Journal of Coastal Research .

   

 

      
  地図1 位置図  Googlemapを一部改変
 地図2 コロラド川流域
http://arizonageology.blogspot.com/2010/11/first-us-water-census-since-1978-will.html
による
   
     
 画像1 コロラド川デルタ 2005/04/08 LANDSAT TM RGB:432    
     
 画像2 干上がったデルタ 
東側に浅い水域が広がり、その下流に蒸発池のような矩形の構造物が見える
    2005/04/08 LANDSAT TM RGB:432
   
     
 画像3  左岸に見える蒸留池のような構造物 画像2のデルタ東端にみえるもの