※ 「今月の衛星画像」 2010年のテーマは 境界 です ※
Vol.12−01 2010年01月号
「アメリカ合衆国とカナダの国境 」
このページはブロードバンドを使ってご覧ください。画像はWeb用に画質を落としています。
このページは、1024×768以上の画面でごらんください。画面が小さいと写真の配列位置がこわれます。
「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学のアーカイブデータを使用することもあります。
2010年のテーマは、「境界」です。衛星画像を使って、世界の「境界」を見てまわりましょう。
※写真や画像の引用に関する問い合わせは、こちらのリンク先ページをご覧下さい。
今年の特集は、「境界」です。高校地理の教科書では、たいてい最後の部分に登場するのが、「境界」に関連した「国境・民族・領土」問題です。今年はこのような問題に関連した衛星画像を紹介します。
国境には自然的国境と人為的国境がありますが、後者の例としてしばしば引き合いに出されるのは「アメリカ合衆国とカナダ」の国境でしょう。北緯49度の緯線を国境としているといわれますが、西経95度付近から東(五大湖周辺)に関してはこれは当てはまりません。このあたりは、地図帳を見て確かめてください。
アメリカ合衆国とカナダの国境は、はじめから北緯49度だったわけではなく、いくたの変遷を経て現在のようになったそうです。ちなみに北緯49度は、日本付近でいえば北海道の北にあるサハリンを横切っていますし、ヨーロッパではパリのあたりです。
下に示した画像は、アメリカのMontana州とカナダのAlberta州、Saskatchewan州の境界です。解像度のあまり良くない衛星画像にも、「国境」は見事に捉えられています。最後に、アメリカ合衆国とカナダ国境のさまざまな写真を見ていただいて今月の話しは終わりです。メキシコとアメリカ合衆国の境界はフェンスで厳重に仕切られていますが、カナダとの国境はずいぶん緩いことがわかるでしょう。
画像1 アメリカのMontana州とカナダのAlberta州、Saskatchewan州の境界 右上のインデックスマップの赤枠内が画像の位置 LANDSAT ETM+ 2001/081/03のデータより作成。 |
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画像2 アメリカMontana州のセンターピポッボ(Center pivot irrigation)の農場 場所は左上のインデックスマップを参照してください LANDSAT ETM+ 2001/081/03のデータより作成。 |